一人一人違う、これが人間のあたりまえ。他人と比べない。~二男の誕生日に改めて想うこと~ | にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ~入道のブログ

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20年間の苦しくしんどかった体験が私に構築してくれた「私の『生きること・働くことそして経営すること』への『想い』」。それを書き連ねていきたいと思います。

 5月29日、北海道在住の長男夫婦に6年ぶりに子供の誕生。

 私にとって三人目の孫誕生と言うことで週末の度に北海道に

 孫に遊んでもらいに出かけておりましたのでブログ更新が、

 しばらくできませんでしたこと先ずはお詫びいたします。

 

   そして、先日6月17日は私の二男の誕生日でした。

 この二男の誕生日に改めて心したことを今回は記していき

 たいと思います。


●私の二男は障がいをもって生ま、0歳の時

病院通いを繰り返しながらも、今回35回目

誕生日を迎えてくれました。


●彼の存在と彼との一日一日が私にものすごく大

きな影響を与えてくれ、『私の想い』の形成をして

くれた、と感じております。


★障がいを背負って生きている二男(緑の手帳・

療育手帳保者)は私にとって「人生の『師』の

一人」と言えす。


◆次の文章は、彼がまだ幼い頃、特別施設に通

ていた時に施設から文集を創りたいので字数

限定で原稿を、頼まれ書いたものです。


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◆そしてこの文章は今でもいつも手帳に挟み込ん

持ち歩いているものです。


◆何度も何度もコピーしたものですのでスキャン

データ、非常に見えにくいので転記してみます。


   ペンのすすみのままに

                     入村 道夫


 おかげさまで政巳のできることの幅がひとつひと

本当に「ひとつひとつ」ですが、増えてきておりま

す。

 政巳にとっても私にとっても今は、ひと時ひと時、

一日一日が決して「前と同じではなく、必ず何か変

している」のだと感じられます。感じられるように

なってまいりました。

 本当にありがとうございます。


 産まれてすぐから政巳は実にいろいろな病気を

いたしました。人の何倍も、いや何十倍もの病気

いたしました。今、私が連日の激務?にもかか

わらず元気でいられるのも本来、私が背負わな

ればならないはずの病いを彼が代わりに背負

ってくれているのだ、と何度も自分自身に言い聞

かせ「よし、更にしっかりとしていかなくては」と想

い行動いたしております。


 彼がちっちゃい頃から私は意識して多くの所、

へ彼を連れ出しております。いつも違う環境

に出会う度に必ず新しい反応をみせてくれます。

 知らず知らずのうちに私は普段かなり甘く彼に

しているのだと思います。そして彼もそんな私

「安全」を感じているはず、だと思います。


 しかしながら、彼のもつその「安全心」をやはり

時としてとりはずすことが「新しい反応」を生み出

すのだ、ということを知ったのはそんなに昔のこと

ではありません。


 昨年、いや今年の正月、初めてスキー場へ連

て行きました。広大な白い雪原、肌に刺すよう

な冷気、そして舞い散る雪・・・。私の予想に反し

て!!彼は私の手を離し、一人でズンズンとかな

りの傾斜面を上へ、上へとバランスをとりながら

私の呼びかけを無視して小さな歩みを重ねており

ました。


 急にその時、大きな喜びが私をおそいました。


 まわりの子供たちよりもすごく遅れて初めて「パ

パ」と呼んでくれたあの時にも勝る、説明のできな

い気持ち・・・・・でした。


 彼は彼なりに今を精一杯に努力して「生きて」い

る、のです。


 無駄に一日を過ごしているのではないはず、で

す。


 私よりも数倍も「今この時」を大切に生きている

のだと思います。


 この頃、気持ちの上でひとつ心がけていることが

あります。


 それは・・・・

 「彼に負けぬよう今この時を、今日と言う日を大

切に生きる。常に全出力」ということです。私がガ

ンバレば彼もガンバル、そして次にまた私も・・・・。


 ここ2~3年の間に私の仕事に対する考え方も

そんな想いの積み重ねから変化いたしております。


彼の他人よりもちょっと?だいぶ?小さな歩みに

苛立つことはおかしい。

 

 大事なのは、彼の歩幅ではなく私たちが目的地

の”光”を見失わないこと。

 イラダチはその”光”を消してしまいます。

     ガンバレ政巳!お父さんもガンバル!

        

                  昭和58年3月 記す

                   (政巳4歳9か月)

 


●彼を育て、彼に教えてもらったことはたくさんあり

ますが、その一つは『能力は決して生まれつきの

ものではない』と言うことです。


●彼がはじめて言葉を口にしたのは2歳を過ぎて

いた、でしょうか。2歳の男の子が言葉を口にしよう

が人は誰も驚きっこないと思います。健康に生まれ

育った2歳の男の子にとってはあたのまえのこと、

なのですから。


★でも、彼は違ったのです。

★彼はずっと言葉のなかった子供だったのです。


●はじめて彼からの言葉を耳にしたとき、非常な

嬉しさとともに、そんな彼は彼なりに2年間、他の

子供よりずっずっと努力していたのでとも思いま

した。


★そして、彼から教えてもらったことの今ひとつは

『相対比較(=他人との比較)のみで見ては、

人を判断・評価してはいけない、と言うことでした。


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●どんな子供でも、健康な子供でも、また障がい

持った子供でも、その子供なりに着実に一歩一

歩前進している、のです。そこをみてあげないと、

いけないのだと思います。


★その「歩幅」が違うだけなのだ、と思います。


★その歩幅が多くの子供たちと比較して小さい・

いからと言ってそれだけで悲観してはいけない、

です。


◆そうは言うものの、私もそして妻も、私と妻の両

親(祖父・祖母)も彼が誕生してしばらくの間は、

それだけで悲しい想いにとらわれておりました。


◆でも!!考えてみれば、私たちが悲しんだとこ

で、彼がいきなり普通の子供になれる訳では

ありませんし、何よりも『彼に責任は全くない』の

です。


●単に、「歩幅が小さいだけだ」ということに気づく

まで、私もずいぶんと時間がかかりました。


●悲観していたころ、考えてみれば、責任を彼に

みつけ、世の中の不幸を背負っていたような気に

なっていたのだと思います。


●社会においても、また職場においても全く同じ

だ、と思います。



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つらいとき、しんどいとき、かなしいときに

   つらい顔、しんどい顔、かなしい顔をすることは

       だれにでもできる

  昨日ら今日の

   つらさ、しんどさ、かなしさをみて嘆きかなしみ

 自分を悲劇の主人公に置くのではなく

   今日のつらさ、しんどさ、そしてかなしさを

      どうしたら明日に活かせるのか、と

 冒険の主人公となり考え、行動していかないと

    今のつらさ、しんどさ、かなしさに

      とっても失礼なんだと思う

                     by入道

●職場は多くの個人の集合体であり、個人は当

のこと一人一人が全く違のです。これが

たりまなのです。


●ですから、「あいつはこれができない」とか「

ている」なんて「欠けていること・できないことを

探し出す」のではなく一人一人の「できること」

見つけ出して、その「できることを組み合わ

せて」いけばいい、のです。



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●そして一人ひとりは「自分のできること」を

時間がかかってもいいから一つずつ増やしてい

けば、組織力は大きく強くなっていく

私はそう想うのです。


★今も使い続けています「自己変化率」の想い、

なのです。


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●その組織の一人一人の「特性・個性」(できる

できないを含めてそれが個性)を大切にした組織

運営に取り組むべきなんだと私は考え、実践して

きております。


●だから、逆に「もっと自分らしさ=個性をだせ」

「自分の考え・想いを他の人に解ってもらえ」と

いうことを求めることにもなる、のです。


★私は、他人の受け売りのカッコよい言葉を10回

口にする人よりも、ギクシャクはしていても、自分な

りに考えたことを自分の言葉で1回口にして、行動

に転じていけるヒトを大切にしていきたいと思いま

す。


「できる人がよりガンバル」「今できない人も

できることを目指してガンバル」「できる人は

できない人ができるようになるように援助する」。

これが人の集まりである組織のすべての基本

だと思います。


★そして、それができているのが「組織」(人の集ま

り)なのだと、考えるのですがいかがでしょうか。


◆「にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ」のフレーズを

使い始める前・・・・25年くらい前まで私が使っていた

フレーズを今一度ここに記して今回のブログの結び

にしたいと思います。


For You With Love。


★私たち一人一人の責任と義務を果たしたいと

思います。


   今回も最終行までお眼を進めていただきまして

          ありがとうございます。


               前に

    私には3人の人生の師がいる、と書いた記憶が

        ありますが、訂正いたします。


          4人の師といたします。


     高校一年の時の担任、伊藤先生(ご他界)

 社会人となってずっと近くで直接間接に教えていただいた

         リクルートの江副さん(ご他界)

      リクルートでずっと上司・人生の先輩として

         今も導いて下さっているOさん

            そして私の二男・・・・。


       今は更に3人の孫が師になりそう・・・・


            ありがとうございます。

  にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)