前回の「システム」の掲載に関してフェースブックの
メッセージから複数の方から次のような相談・質問
をいただきました。
・「システムの
いい・悪いの見極めはどうしている?」
・「システム評価はどうすればいいのか?」
そこで今回は私なりの「いいシステム・悪いシステ
ム」評価のものさしを書かせていただこうかな、と想
っていたのですが、少し書き連ねたところで
「俺のこのシステムに対する『ものさし』をほぼ同時
期に「決断のものさし」~決裁書などの決裁のもの
さし~にしていたな、と想いだし、タイトルを「システム
評価のものさし」から「決断のものさし」へと変えさせて
いただきました。
難しくありません、簡単です。易しいです。
私の「決断のものさし」
~いいシステムの「いい」は
どう見極めるのか~
●最初に私の答え(=私の20年以上、今も変わって
いない私の想い)を記してしまおうと思います。
●ものさしの目盛は「笑顔」です。
●むかしは小難しくプログラミングの進め方、ステッ
プ数とか用いているシステム技術とか、言ってみれ
ば、「賢く賢く」「難しく難しく」?評価をしておりました。
●それがものすごく単純に「笑顔」ひとつだけで、
いい・悪いが評価できる、に変化いたしました。
変えました。(R事件対応の4年間の悩み悩みの時期です)
★その変化は「評価対象」を変えたとたんに心に浮か
んできた変化です。
★「システムそのものの創りこみ技術」から「システ
ムを使う人のこころ・気持ち」に評価対象を切り替え
た変化です。
★「システムは目的でなく手段・道具」、
「主体はそのシステムを使う人」、
「システム化の目的は
人間をより人間らしくしていくこと」。
★こう考えればあたりまえにシステムの評価は
「システム自体を評価する」のではなく「そのシステ
ムを用いている人の気持ち・心」から評価が出てく
るもの、そう想ったのです。
★そう想っただけなんです。
●だから!!システムの良否・いい/悪いは
「そのシステムがどれだけの人にどれだけの
新しい『笑顔』の支えになれるのか」、
「どれだけたくさんの人に多くの新しい笑顔が
提供できるか」、
私は23年前に「笑顔」をその「ものさし」とすること
に自分で決めました。
(リクルートのシステム部門担当取締役時代)
★そして今でも変わらずにそのものさしで評価を続け
ております。
◆技術的にどんなに素晴らしくっても、「人の涙の上
にしか成り立たないシステム」を私は絶対に認めませ
ん、評価しません。
◆そして!!同時にそんな私の想いを
「あらゆる決断のものさし」、ともいたしまし
た。
●決裁書に決裁をするときだけでなく、「これから」に
向けてのあらゆる「決断」の時のものさし、としたので
す。
★こうしてからそれまでに比べ、「決断の時に悩む」
ことが極端になくなりました。
★「自分が今、これを決断(決裁)すること
で、『どこの誰が笑顔になるのか』
『この決断でどれだけのどのような人たち
が笑顔になれるのか』このことを自分のこころに
思い浮かべて決めるだけ、でいいのです。
●11月16日、衆議院が解散いたしました。
●それまでの政治家先生たちのやりとり、「私のもの
さし」からするとどうも「自分たちの笑顔」を大きなも
のさし、としているのではないのか、と感じてなりませ
ん、でした。
●その決断によって「涙を流す人たち」のことを真剣
に考えている、とは感じられませんでした。
(あくまで私の感覚ですのでそのところご理解を)
●私のものさしから言えば
「絶対にやってはいけない」、決裁書であれば完全に
「NO、だめ」の類に入るものです。
◆話がずれますが・・・衆議院解散場面から今一つ、
奇妙に感じたのは「議長の解散宣言に衆議院の政
治家先生全員が『バンザイ』と大きな声と両手を
挙げての「慣例の?儀式」。
◆「慣例」と敢えて二文字を入れたのは、もしかした
ら何人かの先生は「おかしいな」と感じてはいるのだ
が、ずっと長く続いてきた国会の慣例だから、でやら
れているのでは、のちょっとした期待から。
◆解散バンザイ、に加えて、普段とは全く違う、どで
かい一言一言伸ばし伸ばしての宣言とか、いろいろ
と前近代的??な国会の慣例は「国会の進行システ
ム」のひとつ。
◆おかしいと思ったら「変えていけばいいのに」、その
進行システムによって誰が笑顔になっているのか、
必要ないのでは、であればどんどん変えていけば、い
いのに、正直にそう思っています。
★難しく考え悩むのではなく、『優しく易しく』こころで
決断していくことだ、そう強くつよく感じます。
今回も最終行までおつきあいいただきまして
ありがとうございます!!
決めなければいけない場面、決めることを
要求される場面、
ビジネス(会社の中)だけでなく
人生においてもたくさんあります。
どんなに時間をかけて考えても、考えているだけでは
絶対に何も変わりません、変えられません。
変えていけるのは「行動する」ことを
自分が決断し実の動きにしたときだけです。
たとえ失敗したとしても「これじゃだめなんだ」と
言うことはその瞬間に誰にでもわかります
そして失敗したら「今(今のやりかた)」に戻ればいいだけ
「今より悪くなることはない」のですから。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)


