本日、11月10日は「いいトイレの日」だとのこと。
今まで全く知りませんでした。
そういえば、私もいつから「トイレ」と言うように
なったのか、そんな思いが頭に・・・。
新潟県妙高市での子供のころ、そして東京に
きてからもしばらくは「便所」「厠(かわや)?」と言っ
ていたような。そして便所時代?は「汲み取り式」。
匂いあるいは清潔面からもそしてしびれを感ずる
和式の便器・・・・・
「あまり長くは居たくない場所」「長くは居られない
場所」でした。
利用者の「不満」「なんとかして」「なんとかならな
いの」と言った声、あるいは「こうだったらいいの
にな」の想いが今の「トイレ」時代を構築したのか
な、なんて感じてもいます。
水洗、温水洗浄、節水、消音・・脱臭機能そして、
なんと「全自動」・・・・
いつの間にか「トイレは快適な場」に変わってきて
いるんですね。
今日の新聞によれば、今の日本では水洗トイレの
普及率は90.7%、洋式トイレはその98.8%を占め
るとか。
かっての「居たくない場所」が「快適な場」に
変わった、変えられた、
そんなことを考えていて、これって「システム」に対す
る私の想いと同じとの気持ちが重なってきましたので
今回は「システム」ってどう捉えたら易しく理解できる
のだろうか、をいつものように学問的ではありません
が書いていこうと思います。
「システム」って何?
●システムとはいったい何なのだろうか。
●日常的にいろいろなところで使われている
この「システム」と言う言葉。
●私自身も国家試験であるシステム監査技術
者試験を受験し、昭和63年1月に合格、その
後、リクルートの情報部門の担当取締役も経験
してきていますが、その時に最初に自分に課し
たのが『自分なりのシステムに対する想いを
明確にする』(自分なりのシステムの定義を創
造する)ことでした。
●さまざまな「難しい」「学問的な」定義づけが
存在していますが、私は昭和63年に「単純に」
次のように定義づけして、今もずっとその想い
は変わっておりません。
★『システムとは人間のしあわせ・夢を実現す
る<人間を苦痛から解放し、より人間らしさを発揮してもらう>
ための仕組みである』。
●この私なりのシステムの定義には全くコンピュー
タの言葉は存在していません。
●なぜ?
●それには先の定義の中で用いている「仕組み」に
ついての私の想いを共有していただくと解っていただ
けるのではと感じます。
★「仕組みとは
現在の不可能を実現(可能)としていくための
組み合わせである」と考えております。
★例えば、
会社経営の時には組み合わせの対象は、「経営資
源」(=マネジメント対象)であり、人によりその組み
合わせ対象資源の多さに差がでてくるもの、です。
●組み合わせ、ですから当然に対象を多くもってい
るほど対応力(=組み合わせの数)は増します。
■身近なところで考えます。
■あなたが会社の役職者であるとしたら、メンバー
一人ひとりは大切な経営資源。
■組織の課題に対して、先ずはマネジャーの貴方に
委ねられているメンバー一人ひとりの特性(個性、で
きること)を如何に掌握し、その特性をどう組み合わ
せて対応していくのか、更に個々人の特性を伸ばし
ていくために自分は何を支援できるのかを考え実践
していくこと、これが私の想う「組織マネジメントその
もの」です。
■経営資源に「無制限な状況」はあり得ません。
必ず、限度があります。
あたりまえのことです。この限りある経営資源を課題
に合わせて組み合わせることによって
課題対応していくこと、これが経営でありまたマネジメ
ントでもあります。
■そして、この経営資源にコンピュータを組み入れて
課題解決のための手法を構築していくのが
コンピュータ・システム(開発)です
★世の中では一言で「システム(開発)」と言っていま
すが、本来は異なるもの、だと私は思います。
★「システム化」とは、
ある意味で『現在のやり方で不可能なものを可能に
するための仕組みづくり」であると考えるべきであり、
当然にコンピュータを使わなくとも、たとえば、仕事
の順序を変えるとか、シンプル化をはかるとかの、
この動き自体が『システム化思考』なのです。
●例えば、「業務のシステム化」と言うことで考えて
みましょう。
●私の出発点は明快です。「今、このままの業務の
進め方では困る(=泣いている人がいる)」この状
況自体が出発点です。
★これを感じ取れる人間であれば誰もがシステム開
発者になれるのです。特別な資格はいりません。
●その上で、現在、業務を進めている中で何がネッ
クとなっているのか、何が効率化のさまたげになって
いるのか(=何が根本原因となって人が泣いている
のか、涙をながしているのか、苦痛なのか)を把握し
て、この部分を経営資源の組み合わせによって解決
していくことが「業務のシステム化」なのです。
★極論を言えば、作業をひとつなくすことも、また指
示系統が混乱の原因であれば、上位支持者にその
旨を申し入れ、解決していくことも私の解釈で言うな
らば、立派なシステム化そのもの、です。
★システム化のスタートにコンピュータ知識なんて
全く不要なのです。
●組み合わせの中にコンピュータを組み入れるのか
は、次の次の問題です。
●従前、「ひと・もの・かね」と3要素で定義された「経
営資源」の範囲を拡げて見ることが必要でもあります。
●時間・社内外人脈(=自分以外の人たちの知恵資
源)・情報・コンピュータ・・・・・・・・・。
★好況期にしろ不況期にしろ企業経営者は常に経営
目標と現実との間に存在している「経営課題」解決の
ために自分がコントロールできる限られた経営資源
の最適組み合わせを求め続けるもの、だと考えます。
★そして、その「目的」は究極、『人間だけがもって
いる創造性の発揮による利益の創造』にある、と
私は思い続けています。
★そのためには人間により人間らしい仕事をして
いただく、ことです。
●この「目的」を絶対に忘れてはいけません。
●この人間の行うべき仕事への転換を「デスクワーク
からブレーンワーク、ブレーンワークからハートワ
ークへの転換」と私は表現します。
●この転換を考えると実はメンバー評価にも考え方の
変換を要求されます。
●デスクワークは私たちの目に見ることができる仕事
ですが、ブレーンワーク・♡ワークでは日常的に見るこ
とはできません。デスクワークでは「頑張ってくれている」
とか「夜、遅くまでやっている」などのどちらかと言えば
「姿勢」の評価を重視しがちですし、個々人の評価は
多くの場合、「継続しがち」(いい評価、悪い評価の継続)
です。
●これに対してブレーンワークそしてハートワークでは
頭の中、心の中での進捗をみることはできませんので
放っておくと「結果」だけの評価となります。
●しかし、これではうまくいっている時はいい、のですが
失敗した時には「時、すでに遅し」になってしまいます。
●ブレーンワークそしてハートワークへの転換は実は
「よりきめ細かなマネジメントが要求される」ことをきちん
と認識する必要があります。こまかく分けた段階、段階
でチェック・確認を行い、時にはストップを命じ、時には
再度、前段階への『戻り」を支持し、時にはOKサインを
出すなどデスクワークよりも数段細かなメンバーマネジ
メント(=メンバ支援)が必要なことはお解りいただける
と思います。
●システム化は「人間をデスクワークからブレーンワーク
そしてハートワークへの転換実現を支援するための仕組
みづくり」である訳です。
★忙しい、忙しい。それは「デスクワークでの忙しさ」
であり、本来要望していかなければならない「ブレーン
ワーク・ハートワーク」にほとんど時間を回せない、
ちょっとだけ時間ができても疲れからプレンが活動し
ないといった状況に私はいつも危機感を感じ続けて
きています。
★こんな状況である時こそ、会社だけでなく社会も含
めた組織上位者のみなさんに「システム的考動」を
おこしていただきたい、と強く思います。
★「忙しさの渦の中で身を回されているメンバーを
見守り?ガンバッテくれよ」としか言うことのできない
(どうしていいかわからない)マネジャーはマネジメント
を自ら放棄しているのであり、マネジャーではありま
せん。
●もし、そうであれば見守る?なんて悠長なことでなく、
即に自らの身体を1プレーヤーとして渦のど真ん中に
投ずることをすべきなのではないのでしょうか。
★本来、業務のシステム化は「システム化することが
目的ではなく”人間らしさ”をもっと発揮していただく
、人間に”快適状態”をプレゼントしていくための
ひとつの手段なのだ、と私は思い続けて多くのシステム
開発をしてきています。
今回も最終行までおつきあいいただきまして
「ありがとうございます」
汲み取り式和式便所が大きく変貌し、
今や洋式便器も過去の言葉になり
国際的にみれば「日本式」に変わってきてもいる、
そう感じます。
これも「快適さ」をなんとか実現できないか、
この課題に対しての
メーカーさんみなさまが頭と体そして心に流された
たくさんの「汗」が結集して、ひとつの「製品」となり、
その製品に「ありがとう」の声をかけ購入する
消費者の存在が今の日本のトイレ事情?を
実現した、そう思います。
欲求不満を「愚痴」で終わらせるか、
明日への新しい仕組み構築の入り口にしていくのか、
まさに紙一重、その時にどう想うのかで
動きって全く異なるもの、なんですね。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ
入道(入村 道夫)


