●街かど街中にクリスマスイルミネーションが輝いて
もはや宗教を超えての日本の師走の「風物詩」と
なってきています。
●そして間もなくやってくる正月にはこれもある意味で
風物詩となっている神社・仏閣への「初詣」。
★毎年、この時期になると思いだすある経営者の方との
やりとりとを思い出します。
困ったとき、苦境に陥ったときに
自分を(あなたを)助けてくれるのは
神様?仏様??
そうではなく私は助けてくれるのは
『自分以外の人間』
なんだと思います。
●もう10年ほど前になるでしょうか。ある女性社長さん
が私に「他の経営者の人から教えていただいたとって
も素敵な話があるんですよ」と語られました。
●その話とは・・。
◇ある信仰者が、神様に
「神様はいつも私と一緒にいてくださる、とおっしゃった。
確かに自分の人生の足跡をみると自分の足跡と神様
の足跡が見えます。
でも途中から足跡がひとつになっていました。
あの時は自分がもっとも苦しくて神様に一緒にいて
欲しかったときだったのです。
あの時こそ、一緒にいて欲しかったのに『神様はどこ
におられたのですか』」と聞いたそうです。
◇すると神様は応えられた。
「おまえは気づかなかったのかね。
あのときは、私がおまえを抱きかかえてあの日々を
過ごしたんだよ。だから足跡はひとつなんだ・・・」と。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
●私にその話をしてくれた女性社長さんはこの話にすごく
感激して「そうなんですね。すごく苦しい時にも神様が
見守ってくれているからがんばれたんだし、これからも
そう思いがんばっていこうと思います」。
●「自分が一生懸命にがんばれば神様はいつも見ていて
くれるのですから。・・・・・・・・」と語られました。
★でも、その話を聞いていた私は瞬時に、「そうじゃない、
違うよ」と声に出しとしまい
「この話では神様を神様と認識してはいけないと感じ
ますよ」と素直に自然に言葉を続けておりました。
◎私はこの話を聞かせていただいた時に瞬間的に、もの
すごく苦しいとき、辛いときに自分を抱きかかえて歩いて
くれる神様とは「他人=自分以外の他のにんげん=
家族・仲間・友人・・」のことなんだ、との想いが心に
浮かんでおりました。
★自分一人で
しんどいとき、くるしいときに
自分を抱きかかえて
歩いてくれた、歩いてくれるのは神様じゃない、
自分と一緒に仕事をしてくれている仲間
そして
自分と一緒に生きている自分以外の人間
(家族・仲間・友達・・・)なんだ
と思うのです。
★「苦しい時、あなたを抱きかかえてあるいてくれたのは
神様ではありません。貴方と一緒に仕事をしてくれてい
る仲間でありメンバー、なのだと思います。
神様に感謝するな、とは言いません。
でも!!神様よりももっともっと先に感謝すべき存在を貴方
は忘れてはいけないと私は思います」と口にしておりました。
★しんどいとき、苦しいとき、辛いとき、それが仕事上のことで
なければ神様はきっと家族であり、友達であり・・
やはり自分以外の人間(=他人=ひと)なのだとしか私には
思えません。
●しんどいとき、苦しいときを乗り越えた時には必ず誰か自分以
外の人間の支えがあったはず、あるはず(もちろん自分自身が
踏ん張ったことが第一ですが)と私は想い続けております。
●ですから、そんな状況を乗り越えた時には神様に感謝する
以前に自分を見守り、自分が知らないうちにいろんなカタチ
で自分を支えてくれた自分以外の人達の存在をしっかりと
感じ取り、その人達に素直に心から「ありがとう」と言うこと
が大事なんだと思うのです。
●神様(だけ・)に感謝する、と言うことは結局は他の人の陰なが
らの支えを無視してしまって「誰のおかげでもない、自分ががん
ばったからだ」との想い・認識にも連なってしまうのでは、と私は
感じてしまうのです。
★人間は自分一人でできることはすごく限られている、
のです。
★誰でも自分以外の人間の存在(=支え)があってはじめて自分
の「生」がある、このあたりまえの事実をきちんと認識し続けて
いくことが生きていくこと・働くこと・経営することに共通な必要な
ことである、
と思いますし、これが変わるこのとない私の想いでもあります。
◇人間は自分勝手な想いの動物であるとも思います。物事が
トントンと上手くいっている時には自分は何もしていないのに
「自分の手柄」にし、上手くいかない状況になるととたんに
「自分以外の人間にそのマズイ原因=あの人のせい、あいつ
が悪い」を探しだそうとします。
●サビシイけれども事実、これが人間、でもあります。
●だからこそ、「いつも自己意識している」ことが必要なんです。
・今の自分を誰が支えてくれているのか
・自分は自分以外の誰かの支えになっているのか」を。
★この実感があってはじめて日頃の「ありがとう」の心になります
し、言葉につながるのだと私は思います。
●言葉は心の現れと認識しましょう。認識するべきです。
●決して「言葉を小手先の道具・手段」としてはいけないのです。
そして、そんなことしても時間差があるかもしれませんが
絶対に見破られてしまう」(相手に感じとられてしまう)のです。
◆そんな心の状態を保つことが、きっと
『うそをつかない」「正直に」の源であると思います。
・うそはつかない。徹底的に正直に。
・約束は必ず守る。できない約束はしない。
・助け助けらの実践。
人生はしあわせ探し・夢探し
でも自分一人ではしあわせも、
夢の実現はむずかしい。
だが誰か、自分以外の人の助けがあれば
しあわせも夢も実現できるものとなる。
だから・・・・
たぶん人生はずっと人探しの旅、
そして出逢い探しの旅。 (by入道)