お子様やあなたがアトピー性皮膚炎でお悩みではありませんか。
アトピー性皮膚炎は、花粉症や食物アレルギー、気管支ぜんそく
などと同様にアレルギー症状の一つです。
都内のある調査では、保育園や幼稚園の児童の66.9%が
アトピー性皮膚炎にかかっていることが分かりました。
ずいぶん数が多くてびっくりしますよね。
私たちの体には入ってくる病原体などの異物に対し、攻撃して
排除しようとする免疫機能を持っています。
なので、免疫力が強ければ風邪のウィルスがいても風邪に
かからないようになっています。
ところがこの免疫機能には、両刃の剣(りょうばのつるぎ、
又はもろはのつるぎ)のところがあります。
本来なら体にとって無害なので反応しなくてよい花粉や特定の
食べ物である大豆・卵・小麦、ほこりなども有害な異物として
勘違いをして過敏に反応してしまうときがあります。
これがアレルギー反応です。
●アトピー性皮膚炎が発症するしくみ
アトピー性皮膚炎は詳しい原因は十分解明されていませんが、
アレルゲンはダニ・ほこり・食べ物ではないかと
されています。
肌のバリア機能が低下している状態に上記のアレルゲンや
ストレスなどにより自律神経のバランスが崩れるなどの条件が
重なり起こるとされています。
また、アレルギー体質であるかないかも関係するとされて
います。
体質の内容は、家族がアレルギー性の病気を持っていたり、
次に異物が来たときにすぐに攻撃できるようになるための
IgE抗体ができやすいことなどが挙げられます。
症状は、かゆみのある湿疹でよくなったり悪くなったりを
繰り返します。
アトピー性皮膚炎は、このIgE抗体が過剰にできることで
アレルゲンと反応し、かゆみなどのアレルギー症状が現れ
ます。
●乳酸菌で免疫力を高め、アレルギー反応を抑える
免疫機能は外敵が侵入してくる可能性が多い小腸にあり、
常に免疫細胞が見張っています。
免疫細胞は、腸内細菌と関係がありビフィズス菌や乳酸菌などの
善玉菌が優位になると活性化されます。
ちょっと専門的になりますが、
アレルギー反応に関係するIgE抗体の製造は、免疫反応の司令塔
であるT細胞とヘルパーT細胞が関わっています。
ヘルパーT細胞は異物の現場に駆けつけ、さらにマクロファージ
などの専門的な細胞に指令を出します。
ヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞とがあり、Th1細胞は
感染防御に、Th2細胞はアレルゲンの排除に関係した機能を
担っています。
免疫が低下すると両者のバランスが崩れやすくなり、Th2細胞の
働きが過剰になるとアレルギー反応に関係するIgE抗体が多く
作られます。
この両者のバランスを整えるのが腸内細菌のビフィズス菌や
乳酸菌で免疫細胞の一部の樹状細胞が活性化して、Th1細胞の
活動を優位にし、Th2細胞の活動を抑制します。
その結果、IgE抗体の製造が抑えられアレルギー反応が改善
されることになるのです。
なので、乳酸菌サプリなどで乳酸菌をたくさん摂りましょう。
乳酸菌は便秘に効果がある整腸作用だけでなく、
・免疫細胞を活性化する
働きもあるのです。
アトピー性皮膚炎に悩んでいる方はぜひ試してみてください。
肌荒れやお通じを改善する