乳酸菌といえばすぐに思い浮かぶのは、チーズとかヨーグルト
です。
それだけ、私達の毎日の生活に身近なものになっていることは、
間違いないのではないでしょうか。
チーズやヨーグルトは、牛や山羊などの乳に生きている乳酸菌
を利用して作られたものであり、このような乳酸菌は
動物性乳酸菌と呼ばれています。
それに対して、日本の伝統食品である味噌、醤油、漬物などの
発酵食品も乳酸菌を利用して作れてたものです。
これらの乳酸菌は、植物性乳酸菌と呼ばれます。
その他、キムチ、ザーサイ、しば漬け、ヨーロッパのピクルス、
ドイツのザワークラフト（酢キャベツ）も植物性乳酸菌を利用
したもです。
こうしてみると、日本は昔から植物性乳酸菌を摂ってきて
いることが分かります。
なので、日本人の腸は植物性乳酸菌によって整えられて
いたということができ、消化機能にマッチした乳酸菌なのです。
ですが、最近乳酸菌といえば動物性乳酸菌が浮かぶのは、
魅力的商品として動物性乳酸菌が植物性乳酸菌を上回って
いるためです。
日本人の腸内環境の悪化もこのへんと関係しているのかも
しれませんね。
●ラブレ菌の特徴
植物性乳酸菌の種類は200種類位もあると言われていますが、
中でも代表格のものはラブレ菌です。
正式には、ラクトバチルス属ブレビス種といいます。
京都の漬物の中でとりわけ酸っぱい「すぐき漬け」から
発見された植物性の乳酸菌です。
動物性乳酸菌は、乳糖という棲みやすい環境で生きて
きており人間の体内に入るとほどんど死滅します。
ところが、植物性乳酸菌は栄養が乏しく塩分や酸性の
環境でも生き延びる特徴があります。
この特徴は、ラブレ菌でも例外ではありません。
ラブレ菌の特徴を挙げると、
・たくましい生命力を持ち、加熱調理に強い。
・耐酸性があり体内に入ると胃酸にも死滅せずに生きた
まま腸内に届く。
・腸内に届いた後、留まって乳酸を生成する。
●ラブレ菌の効果・効能
以上のように動物性乳酸菌にくらべ、優れた特徴を持った
ラブレ菌には次のような効果・効能があることが研究で
分かってきています。
・整腸作用
乳酸菌全般の期待される効果です。
腸内環境を改善し、善玉菌優位の環境になりますので、
腸の調子が良くなります。
・免疫機能を高める
これも乳酸菌全般の期待される効果です。
腸周辺の免疫細胞を活性化させます。
・肌荒れ改善
ラブレ菌がもつ整腸作用の結果ともいえるものです。
腸の動きが鈍ると腸内にフェノールなどの物質が溜まり、
腸壁から吸収され血液に流れると肌荒れなどが引き
起こされます。
整腸作用の結果、不要なフェノールなどが溜まりにくく
なるため肌荒れ改善につながります。
・インフルエンザに罹るリスクを低減
ラブレ菌の効果として、継続的に摂取することによって
インフルエンザの予防にも有効であることを示す報告が
あります。
免疫細胞が刺激され、ウィルスが入ってきたとき戦う
インターフェロン−αや、抗体といった免疫物質が多く
作られるためとされています。
（カゴメ(株)ホームページ、ニュースリリースより）
・アレルギーの抑制
免疫細胞が活性化されることによって、アレルギー
物質に対しての反応が抑制され、症状の緩和につながり
ます。
肌荒れやお通じを改善する
