便秘や肌荒れが、腸内環境の悪化によるものあること
は既にお分かりかと思います。
腸内環境を改善するためには、腸内環境を悪化させる
原因を知り、その原因をつぶしていくことが必要です。
もう一度原因の除去を整理すると、
・肉類に偏った食事でなく、食物繊維を含んだものを
バランスよく摂る。
・肉体的、精神的にストレスを少なくし、規則正しい
生活をおくる。
・適度な運動をする。
です。
そうすることによって、腸内環境が改善されていき善玉菌
が優位な状況になります。
ですが、これらの原因は生活習慣と結びついているため、
改善するには中々容易ではありません。
善玉菌の代表選手は、ビフィズス菌と乳酸菌であり中でも
ビフィズス菌が圧倒的にたくさんいます。
なので、比較的簡単にビフィズス菌を増やすには次の2つ
の方法が考えられます。
・ビフィズス菌の入ったヨーグルトを食べる。
・既に腸内にいるビフィズズ菌が増えるに必要な栄養源を
食べる。
具体的にはオリゴ糖やオリゴ糖を含む食品である、
ごぼう、玉ねぎ、大豆、ささげなどがあります。
●ビフィズス菌は生きたま腸まで届くの?
市販のヨーグルトの容器や宣伝を見ていると、
「生きたまま腸まで届く」
などと書かれているのを見かけませんか。
「えつ!あらゆる食べ物を溶かす胃酸の中を通っても
大丈夫なの」
と思いますよね。
いつも食べているヨーグルトのことばが本当なのか、
ビフィズス菌の耐酸性を調べてみました。
胃液は強い酸性の塩酸で、化学的には大人でpH1.0~2.0位に
なると言われています。
当然ですが食べる前は、濃い胃酸になっていますが食べ物が
入ってくると薄まります。
胃の中での滞留時間は、牛乳75mlの場合で1時間15分程度と
言われています。
発酵乳の場合はこれより短いのかもしれませんが、同等と
考えても1時間15分は耐えなければならないのです。
ビフィズズ菌は、こんな環境で生き残って腸まで届いての
くれるのでしょうか。
ビフィズズ菌研究所のホームページでは、
「一般的にビフィズス菌は酸や酸素に弱いのですが、
ビフィズス菌BB536は他のビフィズス菌に比べて、酸や酸素に強く、
製品の中での生菌数が高く、生きたまま大腸に到達することが
できる菌です。」
と紹介されています。
実験結果は明らかにされていませんが、胃液の環境を通過しても
菌が絶滅するのではなく、生きている菌があるということです。
また、Q&Aでは、
Q:腸に届く割合はどれくらいですか?
A:個人差や摂取するタイミングによって変わりますので
一概に言うことはできませんが、食後に摂取すると生きた
まま届く確率が高いと考えられます。
となっています。
その他のも新しい菌の探索がいろんな分野で行われた結果、
ビフィズス菌BB536株以外で、耐酸性のある菌が見つかって
います。
スーパーのヨーグルト売り場に並べてある商品を眺めても、
いろんなタイプのものがあり新しい発見がありますよ。
ヨーグルトを食べるときは、食前でなく食後に摂って是非
ビフィズス菌や乳酸菌が生きて腸まで届くようにしましょう。
肌荒れやお通じを改善する