毎日の食事が欧米化され、肉類を中心とする高たんばく質、高脂肪、
野菜不足になってくると便秘がちになることを知っていましたか?
厚生労働省では、1日に食べる野菜の目標を350gとしていますが、
あなたは食べているという自信がありますか。
野菜350gというと結構な量になるので、3食とも野菜を食べて
いないと目標達成はなかなか難しいですよね。
「国民健康・栄養調査」によると、30代の男性と20代の女性が
朝食を抜いている人が多いそうで、抜いている人の8割は野菜の摂取は
目標以下だったということです。
「朝はギリギリまで寝ていたい…」、
「急いで出かけるので、朝食を摂る時間がない…」、
「通勤途中の乗り物の中で、おにぎりを食べている…」
などでは、野菜は摂れませんよ。
野菜は食物繊維をたくさん含んでいるため、便のもとが多くできる
ということです。
草食動物は食物繊維も胃腸の中で消化できるのですが、人間の場合は
ほとんど消化できないのでそのまま便として排出されます。
このとき腸の中で便のカサが多いほど、腸の内壁が刺激を受け腸の
ぜん動運動がよくなるので、便もでやすくなるということです。
「でも、ちょっと待って」
「私はかなり努力して野菜も毎日摂っているけど、それでも便秘がちに
なるのはなぜ?」
という方もいるかもしれません。
便秘の原因は、1つだけではありません。
●ストレスも便秘の原因です
便秘は不規則な食生活や外食、食事の欧米化で野菜不足になるのが
原因の1つであることを紹介しました。
その他に便秘の原因となるもので、大きなものは
「ストレス」です。
慣れない人前でプレゼンをしたり、旅行に行ったときなど便秘を経験
したことはありませんか。
このときの便秘は、野菜の摂取量とは関係ありません。
身体を司っている自律神経が関係します。
学校の保健体育の授業などで聞いたことがあるかと思いますが、
自律神経には、交感神経と副交感神経がありお互いに相反するように
働いています。
人前でのプレゼンなど緊張するときは、交感神経が優位に働き活動を
活発化してくれます。
一方、食事や睡眠の時など身体がくつろいでいるときは副交感神経が
優位に働きます。
つまり食事のあとの胃腸での消化も、副交感神経が優位のときに活発に
なるしくみです。
なのでストレスが大きかったり、続いて受けたりすると交感神経が優位
となるため、胃腸の働きが鈍くなります。
このため、腸のぜん動運動が弱くなるため便の移動が停滞し便秘に
なります。
以上、ストレスが直接腸のぜん動運動を妨げることによって便秘が起こる
しくみです。
でも、ストレスと便秘の関係はこれで終りではありません。
ストレスが腸のぜん動運動を低下した結果起こり、さらにそれが便秘に
つながるものがあります。
●ストレスによる腸内環境の悪化
腸内環境の悪化ば、ストレスを受けることによって腸内にいるビフィズス菌
や乳酸菌などの善玉菌が減少することです。
このため悪玉菌が増加して、腸内環境のバランスが崩れ腸内環境が
悪化します。
善玉菌が優位になると悪玉菌が作る物質により、腸のぜん動運動が抑制
される方向に動きます。
このため、便の移動が順調にいかず便秘となってしまうんです。
いかがですか、腸の働きってデリケートですよね。
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