水曜日主治医に呼ばれて、
主治医 『おかーさん、家帰ってどうやった』
にょろ 『はい、元気そうでした。 すごく嬉しそうでした。』
主治医 『何か食べれた』
にょろ 『う・・・・・ん・・・・あんまり・・・・4口から5口ぐらいですかね。 でも、ケーキを少し食べました あと、カニを買ってきてくれたので、カニ雑炊をして、口には少し入れました。』
主治医 『それは良かった あの・・・・おかーさんやねんけどね、腎臓、やっぱりかなり悪いんやわぁ、ご飯もほとんど食べれへんし、昨日も、気管に詰まったり、この前は、食道に詰まったり。 なかなか厳しいんやわぁ・・・』
にょろ 『はい・・・・』
主治医 『こんなん言うたらあれやけど・・・・このままやったら、年内は無理やと思うねん・・・・』
ショックやった。
癌以外のところでも悪いのはわかってはいたけど、
年を越せないなんて想像もしていなかった。
また涙が出できた。
でも、
今、歩く事も無理やし、オムツやし、食べるのも無理やけど、寝たっきりでもなく、動けるし、支えれば少し歩けたり、頭も、一時帰宅してから、すごくしっかりしている。
そんな状態で、あと1~2カ月って言われても。。。。
主治医 『 ”癌” が!と言うより・・・・もうね・・・・今の状況は、そこじゃなくて、もう色んな所が悪いし、とにかく腎臓がなぁ…。
炎症反応が下がらないねんな。
あとは、弱る一方で”衰弱”って感じになると思うわ…』
にょろ 『・・・・・・・・』
主治医 『ただ、ステロイド投与してみる手もあるんやけど』
にょろ 『はい…』
これは転院前の病院の医師にも言われた。
でも、あの時は、原因不明で炎症反応下げる為だけに投与するという話で、それをすると原因不明のままになるから…と無くなった話。
主治医 『ステロイドでうまく効けば、炎症反応下がって腎臓少し持ち直すかもしれへんねん。 それでもし少しでも元気出てくれれば、ご飯も食べれるようになるかもしれへんし、老健行けるぐらい元気になる可能性も。』
にょろ 『そーなんですか』
主治医 『痛いとか、苦しい治療でなくて、薬を口から飲むだけやから、本人も苦しくないから。』
にょろ 『・・・・・・・・・』 でも”ステロイド”ってあまり良い印象が無い・・・・・
主治医 『ただリスクがね、感染症起こしやすくなるねん。 まぁ、でも病院おるしずっと管理はしてるから、何かあればもちろん直ぐ対応するけど。』
ステロイドと聞いて、きっと止めたら急に悪くなるんやろなとか、
他にもリスク絶対あるはず、肺炎で亡くなる事も?なんて考えたけど、
【このままでは年末まではもたない】 と聞いては・・・・・
にょろ 『やってください、ステロイド。』
そしてする事になった。
でも、その日の晩、
母の病室へ行った私は、母から言われた事で、
母となかなか離れる事ができなくなった。