太ももにしびれがある妊婦さんの骨盤ベルトは要注意です。 | 産前産後ママのトラブルを医学的にサポート理学療法士かなみ

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産婦人科でリハビリを担当している理学療法士が、産前産後の痛みトラブルについて考えるブログです。
一般の方、民間サービスの方に役立てて頂けたら嬉しいです。

 

産婦人科で働く

理学療法士の山崎です。

 

こちらのブログでは、

 

妊娠

出産

産後

 

それぞれについて

理学療法士の視点で、

 

一般の方向け、専門家向けに、

コンパクトにお伝えしています。

 

私の個人的な話も出てきますが、

よければお付き合いください。

 

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妊婦さんの太もものしびれ

 

妊婦さんに、わりとみられる症状で、

 

太もものしびれがあります。

 

しびれの部位は、太もものうら、外側、

外側から前にかけてというタイプがあります。

 

しびれている原因は、

多くが神経の圧迫や絞扼です。

 

圧迫や絞扼をどこで受けているかで

施術は変わっていくのですが、

 

こんな症状がある妊婦さんに気をつけて

ほしいことがあります。

 

 

骨盤ベルトで悪化することも

気になる症状にどう対処したらいいか

わからず、

 

とりあえず骨盤ベルトを使っています。

 

という妊婦さんがいらっしゃいます。

 

「使うと楽になりますか?」

と聞くと、

 

『支えられて骨盤が楽な感じがするので』

 

とおっしゃいます。

 

多少なりとも妊娠すると骨盤は不安定に

なりやすいので、

 

骨盤ベルトをすると楽に感じることは

ありますが、

 

それと、「しびれの症状」は別物です。

 

 

そして、しびれは神経の圧迫や絞扼で起こります。

骨盤ベルトがちょうど、その神経の出口あたりを

 

圧迫していることで、

症状が悪化したり、長引くことがあります。

 

骨盤ベルトは、強く締めすぎない!

(足の付け根に指が3本入るくらいは余裕を)

 

そして、他の症状がなく、

骨盤ベルトをしてしびれが楽になるわけで

なければ、

 

ベルトの使用自体も、考え直した方がいいかも。

 

しびれは他人にはわかりづらいし、

受診しても、何もできないということが多いですが、

 

理学療法で解決できることもありますので、

お困りの方は、ぜひ専門家にご相談下さい。

 

では!

 

 

 

 

ーー専門家の皆様へーー

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下さい。

 

 

 

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