もう、EOの表情を見ているだけで泣けます…
そして、鮮烈なライトの赤が印象的でした。
冷静に考えたら、ロバが理解して演技しているわけはないのですが、
そうとしか見えないのがすごい。
そして、あきらかに顔が違う(複数のEO役のロバがいる)にもかかわらず
全てがEOに見えて…本当にロバさんたちが可愛すぎました。
ブレッソン作品と比べたら
ちょっと人間の描き方がさらっとしているような気もしますが、
あくまでも主役はEOなので、これはこれでよいのだと思います。
それでもユペール様と義理の息子の関係をいろいろと想像できるのはよかった。
ユペール様、やっぱり素敵!
ロバの目が悲哀に満ちているように見えるのは、
実際はそうではなく、そう見えるだけだと知っていても
やっぱり切なくなってしまう…
そんな私たちの心を鷲掴みにする
けなげなEOの姿が心に残る作品です。
おすすめ!
この作品に影響を与えたのは確実な
ロベール・ブレッソンの名作
『バルタザールどこへ行く』についてはこちら