映画『コンパートメントNo.6』鑑賞 | Be Here Now

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現在は、ほぼ映画ブログになっております。たまに旅行や食事のことも。不定期更新です。コメントをいただくのは大変ありがたいのですが、あまり関係ないと思われるものにはお返事はしておりませんのでご了承くださいませ。

観終わった後の気分の良い作品でした。


フィンランド映画ですが、舞台はロシアなので

使用言語は主にロシア語。


主人公のラウラは、美しい同居人イリーナに憧れているのだけれど

本当の自分を出せていないように、

縮こまっているように見えます。


それが旅を続けるうちに

少しずつ変化して

本来の自分が出せるようになっていく様子が

観ていてとても好きでした。


列車で同室になるリョーハは、悪い人ではないけれど

なんだかワケありのようで

皮のセカンドバッグを肌身離さず持っていたり

慣れた様子で誰かの車を拝借したりと

まともな生き方をしている人には全く見えませんが^^;


最後まで正体が明かされなくて

そこもよかったです。


ところで、途中で一泊した家の

あの老婦人は一体誰だったのだろう…?


ウォークマンやビデオカメラなどが登場し、

80年代なのかな…?と思いきや、

『タイタニック』が話題に出ることから

設定が97年以降であることが分かります。


そうか、ラウラは留学しているのだから

ソ連ではなくロシアになってからか…などと思いつつ、


最近の作品には珍しく、ほっこりしながら

映画館を後にしたのでした。


リョーハの書いた「ハイスタ・ヴィットゥ」

サイコー!



ユホ・クオスマネン監督の前作についてはこちら

この記事を書いた後、無事公開されました。