埼玉県 北本市 大友外科整形外科の
栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

6歳の男の子が
右小指の付け根を怪我して来ました。

突き指して痛めたとの事。
調べたらやっぱり骨折していました。

プラスチック性の軽いギプスを作ってあげて、
1週間後に来てもらうようにしました。

その数日後、
8歳の男の子が腰が痛いとやって来ました。

レントゲンで異常なし。

体を後ろに反った時だけ
腰が痛いといいます。

痛いのは腰の真ん中。

痛いのは棘突起という骨の部分と
棘上靱帯という骨ではない部分です。

小学生から高校生の男女を問わずに、
こんな腰痛が時々起こります。

栄養療法を学ぶ前は
原因がわかりませんでした。

しかし今は、

”コラーゲン繊維の生合成が出来ない状態”

だとわかりました。

つまり、
コラーゲン繊維を作れないために
痛いところが治せないという訳です。

治療法は、栄養改善。

コラーゲンの材料を
しっかりと入れてあげる事です。

その材料って、
何でしたっけ?

コラーゲンの材料は、

タンパク質、
鉄、
ビタミンC、

でしたね。

私は、
8歳の男の子とそのお母さんに言いました。

『原因が栄養が足りていない事にあるかもしれません。嫌かもしれないけど、血液検査をしましょう。』


今日、
血液検査の結果を聞きに来ました。

やはり、
タンパク質不足。

そして、
鉄欠乏症。

採血結果を説明した後は、
ONPナースに任せて、
これからどんな食事が必要なのかを
お母さんと本人、そして一緒にいた弟に
しっかりと聞いてもらいました。

実は6歳の男の子は8歳の男の子の弟。
2人は兄弟でした。

今日は6歳の男の子の
レントゲンチェックもありました。

本人とお母さんに
レントゲンの説明をしていたら、

『この子も骨折していますし、兄と一緒だと思うので血液検査をして欲しい。』

と、お母さんが希望されました。

6歳の男の子に、
『お兄ちゃんみたいに検査してみようね。』
と、私が声をかけたら、

コクリ

と、嫌な顔をしないで頷きました。

いや〜、
お母さんの力です。

お母さんが真剣に
『血液検査をして下さい!』
と私に話したので、

子供にもそれが伝わったんだと思います。

血液検査が終わり、
ONPナースから私に報告がありました。

『先生、〇〇さんが、お子さん達にサプリメントを摂らせたいそうです。』

栄養療法実践整形外科医モードになって、
私はまたお母さんと話しました。

2人のお子さんに今必要な栄養の話、
成長期に摂るべき栄養の話、
栄養をしっかり摂る事で
今後がどう変わるかをお話させて頂きました。

お話をしている中で
お母さんのお子さん達への愛情の深さが
しっかりと私に伝わって来ました。

今後お母さんが作る食事と、
摂り始めるサプリメントと、
お母さんからの愛情で、
この兄弟は2人とも
いい子に育つんだろうな〜って思いました。

お母さんの力、
それは子供を守る力です。

この家族の未来がハッピーになるように、
これからも見守っていきたいと思いました。

怪我だけの治療ではない
栄養療法実践整形外科医の治療法を
また1つ紹介させて頂きました。

では、また。