久々のペーパークラフト。F4F。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

僕は、小学生の頃に、八代光司さんの、「世界の戦闘機」という本に出会います。

なんて素敵な表紙なんでしょう。
これを全部「紙」でつくることができるのです。
当時、プラモデルは高価だったし、僕は父からプラモデルを禁止されていましたから、
この本は、僕の立体物に対する所有欲を見事に貫いてくれました。

で、貧乏性な僕は、切り抜かないのです。
トレーシングペーパーで写し取ったり、
当時ようやく実用化されたコピー(トナーの定着が悪い)を使いました。
だから、原本が残っているのです。
だから、いまでもつくれます。

しかし、当時、なんの疑問も感じずにつくっていたペーパークラフトですが、
今にしてつくると、部品があわない・・・。
そこを微調整しながら、とりあえずつくったのが、
アメリカ海軍の戦闘機、F4Fワイルドキャット。

おお。ちゃんとワイルドキャットっぽいわ。
この機体は、胴体をつくる部品の数が少なかったのでつくりやすくて、
何機もつくった記憶があります。
しかし、実はこのワイルドキャットは、飛行機が脚を収納しはじめた黎明期の機体ですから、
かなり珍しい複雑な脚の引き込み方をしています。
で、キットは、そのあたりはまったく部品がなく、
「こんな感じにすると雰囲気がでますよ」的な突き放し方でした。

ということで、こんな感じにしてみました。

で、現在の僕の能力で、このお世話になった機体をペーパークラフトにしよう!
と思いまして、展開図をつくりました。
部品の分割などは、なるべく、オリジナルに近くなるようにしたつもりですが、
さすがに、オリジナルよりは部品が増えました。



こんな感じ。

オリジナルと比較すると、

こんな感じ。
こうしてみると、オリジナルの雰囲気の出し方は、
なかなかすばらしいなあと思います。

で、脚回りは、

こんな感じ。
正直、やり過ぎ。
つくるのがかなり大変・・・。

僕の目標は、お世話になった「世界の戦闘機」を、リニューアルすることです。
そのためにも、小学生でもつくれるようにしたいです。

ちなみに、新しい型紙をおこすときは、こんな感じで

どうしても、計算だけではどんぴしゃに決められない所は、
つくってみないとわからないもんです。
つくって、改良して、つくって・・・の繰り返しです。

問題は、脚だな。
どうやって、部品を減らして、雰囲気を出すか・・・。
がんばります。

いま、ミッドウェイという映画が公開されてるのかな?
そこで、F4Fは防空任務で大活躍のはず。
あとは、SBDドーントレスと、TBDデバステーターがあれば、
ミッドウェイの再現ができるねえ・・。
デバステーターは、主翼と胴体のなめらかなつながり方が好き。

前回の4連休は、実質は2日の休みで、がんばってこれつくってました。
基本的に、一歩も家から出なくてもまったく平気な僕です。
いまはまた、ちがうスイッチ入っちゃってるんだけどね・・・。