人生三角蹴り! | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

僕は、いま、ロケットを作ったり飛ばしたりできています。
でもね、もしも、高校を卒業してすぐにだったら・・・。
まちがいなくできなかったねえ。

だって、機械加工も、せいぜい旋盤とボール盤くらいだったし、

溶接も、半自動溶接で、かろうじて鉄の厚物をくっつける程度だった・・・。

図面もかけないしね。

 

では、大学を卒業してすぐだったら?

大学では図面の描き方は習ったけど、機械加工はそんなに能力増えていない。

だから、無理だねえ。

 

では、名古屋で働いているときなら?

3DCADは使えるようになったし、UNIXも使えるようにはなったけど、

機械加工については技量向上していないから無理だねえ。

 

では、北海道に帰って、家業を継いだ頃だったら?

休み無く生活のために働いていたから、厳しいねえ。

ただ、機械加工の能力は増えていったなあ。

 

では、マグネットの仕事がなんとかなった頃だったら?

いやー。人の心を失って働いていたから、

永田先生と出会えたとしても、手伝おうなんて気持ちにならなかったね。

その頃は、人と出会っても、「自分に得になるかどうか」だけで判断してたから。

ということで、僕が永田先生に出会えたのは、まさに、

2004年のあのタイミングじゃないといけなかったのです。

あのタイミングで出会えたからこそ、ロケットがつくれるようになりました。

空手バカ一代!というマンガがあります。

その主人公が、「三角蹴り」という技を生み出します。
ガードの堅い相手に対して、いったんあらぬ方向に跳び、
そこにある壁を蹴って、その反発力をぎゅ〜っと活かして急激に方向を変えて、
予想外の方向から蹴る、という技です。

おそらく、人生もそういうもんです。
真っ直ぐストレートでは難しくても、

いったん、違う方向に行ってから、そこでエネルギーを得て、

予想外の方向から目的達成!

名付けて、必殺!「人生三角蹴り!」(殺しちゃだめだよ)

 

高校卒業とか、大学卒業とかっていう、誰かが作った節目までに

決着をつけよう、なんて焦る必要は無いです。
自分のタイミングで跳んだほうが、成功率は高まるよ。
 
どこかの壁で、ぎゅう〜っとエネルギーを貯めるんだ!
いまはエネルギー貯めてる最中なんだ!
と思うのも、悪くないと思うけどね。

空手バカ一代!面白いよ。
(好き嫌いはかなり分かれると思いますが・・・)
(つのだじろうさんの絵になれるために、まずは「後ろの百太郎」からはいるって道も。)
(いやいやそれなら、恐怖新聞の方が・・・)
(もはや、何が目的なのかわからなくなってきましたね。)