いい道具と、修練と。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

いま、植松電機のHPで公開されている、
少し大型のペーパークラフトロケットの改良をしています。

なぜなら、いまや、全国でロケット教室をしてくださる人が増えてきて、
小型のペーパーロケットは、かなりの数が使われています。
そろそろ、発展型として、少し大きいのにチャレンジしたい子も居るはずです。
また、イベントなどで飛ばすときには、大きい方を作る人もいたのですが、
工作の手間がすごく増えるほか、いくつかの問題点もあり、苦労されていました。

改善したい点は、

(1)使用する紙の厚さが180kgと、すこし薄めなので、機体が弱い。

(2)同じく、尾翼の強度を出すために、尾翼の構造が複雑。
(3)尾翼が4枚なので、工作の手間が多い。

(4)ノーズコーンのカーブを出すために、工作の手間が多い。

という点です。

 

改善の方法は、

(1)紙の厚さを、220kgへと、厚くする。

(2)尾翼を3枚にする。
(3)ノーズコーンの段数を4段から3段に減らす。

です。

 

維持したいのは、

(1)B6−4エンジンで、40m上がる。C6−4エンジンで、90m上がる。

です。


重量や空気抵抗を大きく変えずに、紙の厚さをワンランク上に増やす必要があるため、
全長が少し短くなります。

で、試作品を作っています。

ノーズコーン、3段にしたとは言え、カーブを沢山切り出さなければいけないのが、
面倒です。
切り出した事がある人は、「うんうん」とうなずくでしょう。

でもね、面倒でも、やってると「慣れる」よ。

僕がカーブを切り出すときは、こんなかんじで、一発でいけます。
使用するカッターは、NTカッターのH−1型です。
これは、使用するカッターの刃の厚さが、通常の刃の半分です。
極薄の刃が、カミソリのような切れ味です。
(ただし、すごく刃の寿命が短いので、頻繁におらないといけない。)

また、カッターマットは、OLFAの、「刃の持ちが違う」カッターマットです。
表がベージュ色で、裏面は焦げ茶色です。
このカッターマットは、確かに、刃の持ちがよくなります。

いい道具を使って、沢山修練すると、素早くなるよ!
ということは、人生を得するって事です!
 


この改良ロケットは、A4でプリントできるようにしておきます。
完成次第、HPにアップしますね。