生き返ろう! | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

努力も勉強もしないで、威張りたい人達にとっては、

ピラミッド組織はパラダイスです。

なんたって、必ず自分以下がいるからね。

 

でも、ピラミッドの形が示すように、

上に行くほど、本当は人数が減らなければいけません。

通常はそれは「能力による選別」の結果として減らされます。

 

しかし、日本の場合は、下手をしたら逆ピラミッドになっています。

それは、能力による選別が不十分だったからです。

それが成り立っていたのは、日本の人口が急激に増えていたからと、

ご褒美としての出世が行われたからです。

本来は、給与水準と、役職とは別に考えなければいけないのですが、

それをごっちゃにしてしまいました。(主に公的な組織で。)

 

いま、それが正されようとしています。

日本の人口増加は、先進国としてはかなり急激でしたが、

それがまた、かなり急激に人口減少しています。

これからは、年齢に相応する能力と人望を備えていない人は、

ピラミッドから外されていくでしょう。

 

これから先、いままでの人口増加期のような、

「素直でまじめに働いていたら、給料が毎年増える。」ということはなくなるでしょう。

大人が安易に口にする「安定」は、昭和の昔話です。

これからは、努力をしなければ、働くことさえできなくなる可能性があります。

その努力とは、個々人の主体的な学習です。

主体的に学習する能力を持たない人達にとっては、日本は、とても辛い国になるでしょう。

(お金を払って習うことは、同じ事を習ってる人がたくさんいるので、競争力になりません。)

(同じ学校に行ったとしても、他人がしない努力をしないと差がつきません。そりゃそうだ。)

(「差」とは、つくものではなく、つけるものです。)

 

で。この主体的な学習能力は、未就学児はたいてい持っています。だから大丈夫。

そのパワーを、伸ばし続ければいいだけです。

そして、もうすでに、受験対策教育によって、主体的な学習能力を奪われてる人達も、

過去には、かならずそれを持っていたのですから、いまからでも大丈夫。

「うわー!すごい!」

「なんで!? どうして!? どうなってるの!? どうやってるの!?」

「やってみたい!」

小さい頃のように心を振るわせれば、主体的な学習能力は、容易に取り戻せます。

 

イギリスの作家は

「子どもらしさが死んだとき、その死体を「大人」と呼ぶ。」と言ったそうです。

うお〜。ゾンビだらけや。ジョージ・A・ロメロの世界や!

 

生き返ろう!