税金(けっこう愚痴かも) | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

消費税が上がってからの、最初の買い物は、

隣町のイオンのスーパーマーケットでした。

 

レジの画面表示で、8%、10%が切り替わっていきます。

 

ふーん。と思いました。

 

こんだけきっちり切り分けられるんなら、生活必需品は思い切って非課税にしたりも

できただろうにな、と思いました。

 

昔は、コンビニの周辺で弁当を食べてる人が少なくなかったです。

その「たむろ」や「ゴミ」の問題もあって、店内に食べられる場所を設けるお店が増えました。

僕も出張でコンビニをよく利用しますが、たいてい時間がないので、

飲食店に寄らないで、さっとお昼を済ませたいときは、

コンビニ店内で食べる場所がないと、お店の外で立ち食いになってしまいます。

あわてておにぎり食べて、お茶で流し込んで、でも、最近のコンビニは店外にゴミ箱がない。

だから、ゴミをリュックに詰め込んで移動になります。

そういう僕にとっては、イートインは、とてもいいことだとおもいました。

でも、イートインと、お持ち帰りで税率が変わるようになりました。
きっと、コンビニを利用しない人が決めたきまりなんだろうと思います。
 
政府は、増税対策として、増税分に匹敵する補助をするとか言ってますが、
そもそも税金は、徴収する段階でコストがかかっています。
それを分配する段階でも、コストがかかっています。
それを支給する段階でも、コストがかかっています。
だから、ものすごく効率が悪いです。
それを、集めたり、もどしたりするのは、本当にばかげています。
(仕事は自分で作るものですから・・・って。)
 
買い物は、所得の中から行われます。
だとしたらさ、複雑な(にしちゃった)消費税よりも、
所得税の税率を変えるだけでよくね?と思います。

以前読んだ本に、五百石十年というお話しがありました。
江戸時代の、ある藩が、財政的にとても厳しくなり、
こうなったら、藩の全員の給料を半分にしよう、というアイデアが出されます。
藩の危機を、藩の全員で支えるという、聞こえはとてもいいアイデアです。
しかし、このアイデアを出した上級藩士の人達は、
給料が半分になっても、喰うに困ることはありませんが、
今現在食うや食わずの下級藩士にとって、給料半分は死刑宣告のようなものです。
ちなみに、藩のメンバーのうちの約半分が、下級藩士です。
そして、下級藩士全員の給料を集めても、上級藩士の1人分でしかないのです。
そこで、ある上級藩士は、このアイデアに異を唱えます。
しかし、その異は認められません。
覚悟を決めたその上級藩士は、自分の給料500石を、下級藩士全員分から集めるお金に換えてくれ、と宣言し、その場で切腹をして果てたそうです。
 
植松電機は、小さな会社です。
でも、がんばって納税するようにしています。
しかし、聞けば、某巨大自動車メーカーでさえ、納税していないとか・・・。
なんじゃそりゃ。

工作機械の国内販売が、リーマンショック以下まで落ち込んでるとか。
現政権の、製造業をすごく優遇した補助金攻勢も、限界に達したということか。
どうなることやら。ニッポン。

ま、でもね。そこに人がいる限り、暮らしがあるから、仕事があります。
がんばって社会を発展させていきましょう。