確実に生き延びるためにとても重要なのは、
依存性を低くすることです。
何かが無ければ生きていけない、とか、
何かが無ければ力を発揮できない、という「何か」を持つほど、
それによって、自分の首が絞まります。
だから僕は、講演の時には、極力自力で移動します。
代替手段を考慮しながら移動します。
可能な限り徒歩で移動します。
講演の機材も、基本的に全て持参します。
仕事においても、もっとも気を付けているのは、
特定の会社の売り上げが全体の30%を超えないように、です。
たとえば、植松電機よりも遥かに資本力のある会社が、
ものすごく沢山の注文を、約半年間くれたとします。
それに依存して、それにあわせて仕入れて、在庫してしまうと、
「明日からいらないわ」と言われた段階で、「ちょっとまって」になります。
体質が「その会社ありき」になってしまうと、その会社によって制御されてしまいます。
それは、ものすごく危険な事です。
しかし、どこかの一社の注文だけをコンスタントに受けるのは、
ものすごく楽ちんです。
でも、楽をすべきではないのだろう、と思っています。
現在の自分や、自分がしている仕事は、何かに依存していないかな?
ということは、常に気にしていた方がいいです。
会社の設備や、会社の仲間がいなければ無力になる、と思ったら、
会社と仲間を大切にし、支えるように努力すべきです。
ところが、時々、本来大切にすべき、必要な仲間にたいして、
「俺に協力しろ」
「俺を助けろ」
と、助力を強要してしまう人がいます。
なぜ強要しなければいけないのか?
それは、その人が、普段から、誰も助けていないからです。
でも、「俺を助けなければ、会社が困るんだぞ。」
「俺を助けなければ、プロジェクトが失敗するんだぞ。」
なんて言われたら、優しい人や、責任感のある人は、そういう人を助けてしまいます。