前頭葉ブレーキ | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

先日、NHKのチコちゃんで、

大人がだじゃれを言うのは、前頭葉のブレーキが効かなくなるから、と言っていました。

 

なに!

うーむ。確かにそんな気もする・・・。

 

50歳、60歳くらいになると、12歳程度にまで性能が低下するそうです。

何の性能って、それは、「理性のブレーキ」だそうです。

 

そうか。

 

だとしたらそれは、だじゃれ以外でもだな。

 

昔は、がみがみ親父、という存在がありました。

大切な存在とも言えるけど、うっかりするとクレーマーです。

 

連合軍が、ノルマンディに上陸したとき、

それを見ていた戦車の兵士が、

「ふん、もう勝ったと思っているな。」といいます。

それを聞いた戦車長は、

「そうらしい、では教育してやるか。」

と言ったとか。


これは、原作の言語に近く訳すると、

「彼らはすでに戦争に勝ったと思っているのでしょうか?」

「そうらしい、でもそれは間違いだ」

になるそうです。(詳しくは、wikipediaでヴィットマンを検索)

 

日本人の翻訳家が、「教育してやる」という言葉を使いました。

これって、日本特有の感覚かも。

で、おそらく、そういう感覚の人は沢山いるはず。

 

新入社員や、自分より年の若い人に対して、

「おれが教育してやる」

「おれは、憎まれ役をやってるんだ」

と明言する「おっさん」は、よくいます。

どこから目線ですか、と思います。

こういう人は、おそらく、前頭葉のブレーキが緩い人かも。

 

でも、僕らは全員、こうなる可能性を持っています。

だからこそ、年齢を重ねた人ほど、誰かにアドバイスをするときには、気を付けるべきかも。

「それ、本当に必要なアドバイスか?ただ自分の不愉快をぶつけてるだけじゃないの?」

 

自分の「普通」や「常識」を一般論として押しつけてくる人は、

たいてい、自分の不愉快をぶつけてるだけです。

こういう人の特徴は、「いつも言ってることが違う」です。

ちぐはぐで、一貫しない主張をしてきます。

そういう人に出会ってしまったときは、

「ああ、この人は、前頭葉のブレーキ壊れてるんだ。」

「言いたいこと言っちゃうタイプの人なんだ。」

と思って、距離を置くようにした方がいいかも。

 

前頭葉ブレーキ。

整備点検を怠らないようにしよう。

倍力無しのドラムブレーキだったりして。
(もう、そんな車運転したことある人は、あんまりいないかも。)

水たまり通過したら大変だ。

ノンストップだじゃれ。

 

そうなったら、そっと距離を置いてください。