就活が解禁だそうで。
こんな時期から就活だと、この1年は勉強にならんのじゃない?
さて。
いま僕が大学生なら、どういう就活をするかなあ・・・と考えて見ました。
前提条件として、「何をしていいのかわからない。なにができるのかわからない。」とします。
こうなると、就職先の選びようがないですね。
選びようがない、ということは、選び放題!ということですね。
これだけで、チャンスがぐっと増えました!おめでとう!
とすると、まず考えるべきは、「収支」かな?
その仕事をするためにかかるお金と、得られるお金のバランスはとても大事です。
都会に行くと、給与の高い会社は多いです。
しかし、自動的に生活コストもかかります。
田舎よりも2万円給料高くたって、生活コストで3万円多ければ、マイナスです。
このあたりを考えないで、単純に「もらえるお金」だけで選択すると大失敗です。
おそらく、奨学金の返済などもあるでしょうから、なおさら、収支は重要です。
次に重要なのは、その会社の将来性です。
もはや、大手企業なら大丈夫、というのはありえないですね。
また、大手企業といえども、内部は子会社の集合体で、配属先は子会社、となると、
景気によっては、子会社ごと丸ごと整理されることもありますので、
安定とはいえないです。
僕の感覚では、これからの人口減少時代には、いままで大手と言われてきた企業は、
かなり衰退すると思います。なぜなら、大手ほど、その会社の構造が、人口減少社会に適応しにくいからです。(適応するためには、猛烈なリストラをする可能性大です。)
では、どんな会社に将来性があるのか?
僕は、下記の4点を重視しています。
(1)その会社に強みはあるか?(他の会社ができないことで喰えているか?)
(2)その強みを乗り越える努力をしているか?(研究開発に投資しているか?)
(3)人材の成長を信じているか?(正社員主義)
(4)経営者の欲(金で買えない欲を持っているか?)
(1)は、「ちがう」の価値です。
他の会社と同じ事をしていると、マーケットが拡大してるうちはいいですが、景気が悪くなると、価格競争で食い合うことになります。
だからこそ、他の会社ができない強みで喰えているかどうかは、ものすごく重要です。
ただ要注意は、「すごい技術」「すごい仕組み」を持っているけど、実はそれは、お金で買ってきたものでした、というパターンです。それは、強みにならないです。
(2)は、今の自分の食い扶持を捨てられる勇気を持っているかです。
1つの仕事がうまくいっていると、どうしてもそこに頼りがちですが、
一生続く仕事はありませんから、どんな仕事もいつか衰退します。
そのとき、その衰退産業にしがみついていると、そのまま沈んでいくだけです。
いま儲かってる仕事があるならば、その余力持って、別な分野の開拓をするくらいでなければ、
長く続くことはありません。
最近、すんごい盛り上がった会社が、数年で衰退する様子を知ってる人もいるかと思います。
その、新しい事への投資をしているかどうかを見極めるために役にたつのが、
行政が出している新規事業などへの助成金です。
経済産業省や、いろんな省庁がやっています。(縦割り行政・・・)
それらの助成金を受けている会社は、行政の厳しい審査を通過しています。
それだけで、けっこうハードルを越えていると言えるでしょう。
知らなかったような中小の企業の情報を得られますから、ぜひ、行政のHPを参考にしてみたらいいと思います。
最後に、(4)経営者の欲、は気を付けた方がいいです。
金で買える欲は、つけ込まれやすいです。釣られやすいです。それで失敗することが多いです。
という姿を、沢山見てきました。
経営者の判断は、会社を左右します。その判断に、欲が影響をするようでは、
その会社の未来はあやういと思います。
だから、経営者の趣味とかを尋ねることも大事かなと思います。
(趣味がありません、というのも、かなりまずい状態です。)
これらの4点を、企業に対して質問するってのは、大事かもしれません。
この質問にたいして「生意気だ!」とか言うような会社には入らない方がいいです。
就職試験とは、雇ってもらう為に、相手の希望に合わせて演技をする場所ではありません。
相手のことを知る、自分の事を知ってもらうチャンスです。
それで、相性が悪い会社で働いても、長く続かないか、心が壊れます。
だから、就職試験で、無理して演技しない方がいいです。
あとはねえ、いろんな企業が、社会的な活動をしています。
そういう活動に参加して、その企業の人と仲良くなっておく、ってのはとても大事です。
会社の内情も聞けるよ。
それは、高校生からでもはじめられます。大学の1年生からでもはじめられます。
就活解禁の前から、仲良くなっちゃうことはできるんです。
ということも、知っていて欲しいなあと思います。
有名じゃないけれどいい会社は、けっこう沢山あるもんだよ。