ずーっと言われ続けてきたことがあります。
「学校の勉強もできないくせに、高望みするな!」
学校の先生や、大人にとっては、学校の勉強で良い成績を取るのが、人としての最低条件で、
それができない人間は、自分の夢など叶えられるはずもない。
ということを、本当になんどもなんども、いろんな先生や大人に言われてきました。
その原因は、僕の成績が悪かったからだと思いますが、
では、クラスで一番だとどうなのか?と思ったら、
彼らも似たようなことを言われていたようです。
「こんな田舎の小さな学校で成績がよくても、世の中には、もっと成績のよい人はいっぱいいる。だから、もっともっと頑張らなければいけない。」
学校の成績が悪いと、夢を見る自由さえない。
学校の成績がよくても、まだまだ不十分だ、と言われる。
とにかく、学校の勉強を頑張れ。趣味や好きなことは、学校の成績に悪影響を及ぼす。
というプレッシャーを、受け続けていました。
そんな僕を救ってくれたのは、伝記の人達です。
成績が悪かろうが、学校に行っていなかろうが、夢を叶えることはできる。
ということを、彼らが具体的に示してくれました。
だから僕は、プレッシャーに負けないですんだのだろうと思います。
いま、政府は景気が良いと言っていますが、それを感じてる人は少ないでしょう。
むしろ、先行きの不安を感じる人も多いと思います。
そういう時こそ、人は、「楽」や「安定」や「高い給料」にすがりがちです。
大人はそれを子ども達に押しつけます。
そのためには「よい成績」「よい学校」=「趣味は悪」という圧力が、強まってしまいます。
子ども達の感想文からも、それがひしひしと伝わってきます。
僕らが高校生の頃よりも、はるかに、大人からの「よい成績」「よい学校」「よい会社」の
プレッシャーは高まっているように感じます。
成績がよくない子や、お金が無い子は、進学が難しいから、「自分なんて・・・」になります。
成績がよくて、お金があっても、もっと良い学校に行く子もいるから、「自分なんて・・・」になります。
これで、自己肯定感が増えるはずもないです。
沢山お金をかけて、よい学校に行かないと、よい会社には入れない。
しかも、いくら良い学校にいっても、よい会社に入れるとは限らない。
そして、よい会社、というのが、本当によい会社とも限らない。
という、ものすごく不透明なことに、人生最大級のお金を使わなければいけない。
結局最後は「自己責任」と言われます。
こんなに、高価なのに結果が保障されないサービスって、ほかにあるかな?