いい会社は存在しないけど、存在する。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

子どもの頃に

「ちゃんと勉強しないと、いい学校に行けなくて、いい会社に入れなくて、大変なことになる。」と言われました。

 

僕は、質問します。「いい会社って?」

 

すると、大勢の大人が教えてくれました。

「安定していて、楽をしてお金をもらえるのがいい会社だ。」

 

僕は、納得しません。

勉強すればするほど能力が身に付くのに、

せっかく身につけた能力を、なるべく使わないために能力を身につけろ。

と言うのですから。

 

先日、進撃の巨人というマンガを読んでいましたら、

目つきの怖いお姉さんが、同じことを言っていました。

「なぜかこの世界では、巨人に対抗できる力を高めたものほど、巨人から離れられる。」

 

 

「いい会社」の基準は、自分がいい会社だと思えることです。

自分がいい会社だと思うのか。
それとも、他人から、「あんたはいい会社にいる」と言われたいのか。
 
それは、幸せにも似ています。
自分が「幸せだ」とおもうのか。それとも、他人から、「あんたは幸せだ」と言われたいのか。
 
自分が何をして「幸せ」を感じるのか?
それがわからないと、幸せにはなれません。
 
同じように、自分が何をして「いい会社」だと思うのか?
それがわからないと、どんなにいい会社も、いい会社にはならないでしょう。
 
僕は、いい会社の基準は存在しないと思っています。
ということは、いい会社は存在しないということです。
でも、自分が「いい会社だ」と思える会社は必ずあります。
その会社に巡り会うために、最も重要なことは、
「他者評価を自己存在にしない」だと思います。