思うようにならないことに対応するためには? | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

人生は思うようにはなりません。

そりゃそうだ。

だって、たとえば天気。

これは、どうにもならないです。

 

今日は、札幌の高校の子達がきてくれました。

で、今日の札幌はかなりの雨です。

北海道全体がかなりの雨です。

そのため、学校としては「子ども達が安全に家に帰る事を考えると、昼には出発したい。」とのこと。

 

僕らも、今週は雨との戦いでした。

でも、災害レベルの雨の中でも、毎日見学旅行があり、

ロケット打ち上げがあります。

雨雲レーダー見ながら、すき間を縫って打ち上げてきました。

しかし、今日ばっかりは、どうにもすき間が無い。

今朝の段階で、これでは、子ども達が濡れてしまう。

後日打ち上げできないか相談しよう。と思っていました。

グーグルマップで学校のグラウンドの大きさと周辺施設の関係もチェック済みです。これなら大丈夫。

 

ということで、双方の意見は一致して、

ロケット打ち上げは後日に延期になりました。

 

天気が悪い。

雨雲レーダーを駆使して、スケジュールをずらして打ち上げる。

それでもなお天気が悪い。

だから、日程をずらしてロケットを打ち上げる。

 

ただ、それだけです。

なんせ目的は、子ども達が安全に体験をすることです。

スケジュールは、出発時間さえ守れれば、途中がいくら入れ替わろうと、たいした問題ではありません。

 

ところが、たまに、雨が降っているからスケジュールを入れ替えたい。昼休みをずらして打ち上げをしたい。と言うと、ものすごく嫌な顔をする学校もあります。先生が集まって会議が始まります。いや、こうしてるあいだに進めたいんだけど・・・。

そういう人達は、「印刷されているスケジュールを守る」が最優先事項になっているのかもしれません。

 

たとえば、スケジュールをガッチリ守りました。

その結果、子どももロケットもずぶ濡れになりました。

だから、空を見上げて、「なんで雨降るんだこの野郎!」と文句言ってもどうにもならないです。

文句を言うより、人間にできることがあります。

 

それは、日常においてもです。

自分の思うとおりにならないことが沢山あります。

そのときに、「優先目標」が間違っていたり、

手段が目的化していたりすると、

ものごとはうまくいかず、しょうがないから、

原因と思われるものに恨み辛みを吐き出すことになるのかも。

何かのせいにしたり、誰かのせいにしたり、自分のせいにしたり・・・

 

最近、ルールが無ければ行動できない人が増えています。
しかも、そのルールを自分で作ることもできません。
そういう人達は、急に思うようにならないことが起きたときに、
失敗をし、それを何かのせいにするしかないのかもしれません。
 
すべきことは、「変えられることは何か」「変えられないことは何か」「優先すべきは何か」「なんのためにするのか」を、
日々考えている事だと思います。
これはおそらく「カイゼン」の思考です。
なんとなく変だなあ。なんとなくおかしいなあ。なんとなく不安だなあ。と思いつつも、漫然と日常を繰り返しているだけでは、こういう思考は育たないのだと思います。
 
最近、経済的にかなりまずい感じがします。
政府は経済成長率は順調に伸びています!と言うけど、
日銀の景気観測は悪化しています。
なんとなく、「大本営発表」を思い出します。
また、僕の目から見て、日本の経済政策も経済を支える人材を育成する教育も、どうにも時代に即していない感じがします。
だから、これから、おそらく、自分の思うようにならないことは増えていくと思います。
そんなときに、どう行動していくのか。
いままでと同じことを繰り返し続けるのか?
いち早く、新しい時代に適応するために変化するのか?
それとも、自分の不遇について、恨み辛みを愚痴るのか?
 
僕は、さっさと新しい時代に向けて脱出中です。