久々のペーパークラフト | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

久々に、ペーパークラフトで船を作ってみました。

1/350の天龍(日本の軽巡洋艦)1940年頃かな。

 

戦前の軍艦は、技術の発達や、実際の戦争で「思っていたのとちがった」を改善する為に、どんどん形が変わります。

だから、同じ船でも、年代によってまるで雰囲気が変わります。

本当は、竣工時(完成時)を作りたかったけど、なかなか資料がなくて、結局は開戦の頃の感じになっちゃった。

 

ペーパークラフトのいいところは、プラモデルとして販売されていないものを形にできる所かな。

あとは、いくらでもこだわれる所も好き。

お金もかかんないし。

 

 

まだ、錨のあたりとか、パラベーンとか、ホースリールとか、

足りない部分が沢山あります。

これは、2隻目。この前段階で、もう一隻作ってます。

次ので完成って感じかな。

 

たいていのものは、一発ではうまくいかないです。

どんなに完璧に設計しても、やってみたら、

「あ、思っていたのとちがった」があります。

だから、最初から完璧にするために、細部に時間をかけるよりも、ある程度の段階で、とりあえずやってみることは大事です。

そのGO/NOGOの判断基準点は、コストだと思います。

僕は、準備や計画にかける時間とお金と、得られる・得たい成果を天秤にかけて判断をしています。

その際には、「お金をかけない方法」を考える事も大事です。

時々、お金が無いから研究開発ができない、という声を聞きますが、僕なら、なんのためにいくらお金が必要なのかを分析します。そうしたら、どうすればお金を削減できるか考えられます。
僕らが、出資を得ないで宇宙開発ができているのは、そのためです。

そういう「判断」の練習は、実は、ペーパークラフトでもできる、と思っています。

 

現在は、ルンガ沖夜戦の本を読んでいるので、

アメリカの軽巡洋艦に興味がわいてしまいました。

しかし・・・まるで資料がない。

アメリカに行けば、いっぱいあるんだろうなあ・・・