前記事で長々と引っ張った15日土曜日のイベント、それはThe Mark Hotelとフレンチシェフのジャン・ジョルジョが一般にも公開し始めたヨットでのマンハッタンクルーズ。もちろんお食事はジャン・ジョルジョが監修、そしてヨットに乗れるのは25名のみという特別企画。メールでお知らせを受け取ってすぐに予約を入れてウキウキして当日を待っていたのだけれど・・・
数日前から怪しかったお天気が乗る直前になってさらにひどくなって、雷を伴う激しい雨が降り出す予報に。そして波止場に留まっていたヨット・・・これがうーん・・・思っていたのとちょっと違う・・？
サイトではこんな感じなヨットで・・縦帆が開いていないから印象が違うのかもしれないけれど。
写真とは違って、実物はラグジュアリーな雰囲気が感じられないの。その上に彼ったら、実は船酔いがひどいということで、川をまわるクルーズなら大丈夫と言っていたけれど心配そう。酔い止めまで事前に飲んで準備したほど。
曇りだったらこのイベントの目玉でもある夕日をヨットから見ることも叶わなそうだし、雷雨の中、海の中に漕ぎ出すヨットに乗るのは怖いだけだからと、予定変更。
その時、ふと思いついたのが、ずっと行ってみたいと思っていたこちらもトライベッカにあるフレンチレストラン、 l'abeille。日本人シェフが作り上げる繊細なフレンチのお店はアベニューさんに聞いて以来、ずっと気になっていたの。到着後から素晴らしいサービスと内装で感激！
テーブル席はテイスティングメニューのみ、わたしたちはドリンクと軽食のみということでカウンターに。本来なら予約を取るのが大変なはずだけれど、この日は珍しく２席だけ空いていたという奇跡！
わたしはGruner Veltliner、彼はBordeaux Blend。
アミューズブーシュはビーフのタルタル。紫蘇なども使われている繊細な味わい。
この日２回目のバゲットとバター。バゲットの味わい自体はFrenchetteの方が好みかも。
何にしようと悩んだ結果、彼はわたしのプッシュもあって和牛ステーキに。鹿児島の黒毛和牛を使うというステーキに期待が高まる。
わたしはこの日、なぜかあまりお腹が空かなくて日本のアオリイカを使ったお料理を前菜からチョイス。奥にあるのはナスのカポナータを茄子で巻いたもの。面白いのがナスのアイスクリーム、そしてキャビア。シェフはお野菜をアイスクリームにして添えるのが好きで、初夏にはホワイトアスパラガスのアイスクリームもあったらしい。さすがの美味しさとプレーティングの美しさに感動。
そして彼の和牛ステーキ！添えられているのはポテトでなくカブ。
こちらにソースが・・・！きゃー、このビジュアルを見ているだけでまたうっとりしちゃう。このステーキがともかく絶品。今まで日本のサシの多いお肉だと脂をくどく感じたけれど、これはお肉自体に爽やかさを感じるほど。素晴らしすぎた。
サイドには薄いワンタンの皮に包まれたお野菜、こちらにもソースが。ソースは和牛から作られたもの。
土に埋もれた野菜を意識したんですというこちらは、下にヨーグルト状のものその上にオリーブ。このカリカリに作るブラックオリーブクランブルはお誕生日当日に食べた彼のディッシュにも使われていたから、これは今のトレンド？
ワインの後、もう少しこちらにいたくてわたしは珍しくカクテルを。ストロベリーのテキーラを使ったもの。甘くて爽やかでスルスル飲めちゃう。危険だわ。
彼はバーに並べられた高級ウィスキーを眺めながら、ハイボールにしようかな？なんて言ってたけれど、お値段見たら・・・響の２１年ものが１杯、280ドル、山崎の１８年ものが250ドルでさっさと諦めたわ。これにチップとタックスを入れたらすごいことになっちゃう。ちなみにわたしたちが愛飲しているTokiは14ドル！そのうちに彼、お気に入りのビールがあるのを発見！ハドソンにあるReturn Breweryのものですよー！53NYCで飲んで美味しかったビール。
最後はサービスの小菓子で。添えられている蜂蜜がまた美味しかった。
お店のマネージャーの方がまたとても良い方でテイスティングメニューも希望を出せばそれに沿ったメニューを作ってくれるとのこと、それなら彼も行きやすいし、次回はテーブル席でお邪魔したい。
ジャン・ジョルジョのヨットディナーは残念だったけれど、結果的にはこちらの方がずっと良かった。まさに雨降って地固まる？ ちなみにこちらのお店では、7月19日からアウトドアのお席でシャンパンとオイスターが楽しめるとのこと。ウォークインのみとのことで、興味のある方はぜひ早めに！
YOKO oxoxox