第16話「いざ、サウサリコ!」その4 | にゃんすけのオモチャ箱

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「よく…無事に帰って来られたね!」

格之進が、心底驚いて言った。


「えへへー!しれっと『帰りたい』って言ったら、マルハダカさん(マァル将軍、)呆気に取られていたよー」

生明が鼻高々で語った。


サウサリコの現状は、軍人達はテツヤとアラタの放ったショック光線で、とても戦える状態ではなくなっていた。


そのことを報員からの情報を地球連邦が受け、防衛軍に一気に叩き込まれ壊滅してしまったのだった。


しかし、それをニュースで知った生明は複雑だった。

「なにも、そこまでしなくてもいいのに…」


「生明さん、それは甘いよ。木に和平に応じる奴らではないんだって」

格之進が複雑そうな顔で言った。


「わかってるけど、せめて投獄させて改心とかさ…やっぱり無理?」


「軍隊の奴らは分からない。洗脳が解ければ救いはあったかもしれないね。でもマァル将軍は…洗脳した側だからな。根っからの悪だしね」


「うーーーーん…やっぱりそうかぁ」


「リリースのチカラを奪ったんだろう?何とかして取り返さないと、大変な事になるよ」


「え…?なんで?」


「へ?!なんでって…」


「あたし、りりのチカラなんて、取り返す気ないわよ?」


「えーーーーーーーーー!だって、ヤバくね?すごいチカラなんだろ、リリーサのチカラって?!」


「それは…(おろおろ)地球連邦が、なんとかしてくれんじゃない?…かなぁ」


「かなぁ、じゃないよ!連邦には無理だろ!ただでさえマァルひとりに何人束になっても敵わなかったのに!ましてやさらなるチカラを得て!」


「そんなこといったって、あたしだって無駄に死にに行きたくないよー!カクさんは、あたしに死んでほしいの?!」

生明は目をウルウルさせて格之進に問い詰めた←たぶん、本当に泣いてないと思います


「うぐっ…いや、すまん。本当ならキミではなく、僕が行きたいんだが…」


「無理よ。りりが泣くわ。なんのために、カクさんを置いてあたしらがN国へ行ったと思うのよ」


「でも…とうすれば…?」


「後で考えよう?!とにかく、りりが無事に連れて帰ってこられたんだもん!とりあえず、ごはん食べよう?」


「あ、あぁ…」


何となく釈然としなかったが、格之進は何とか前向きに取られるように努めた。


「まぁ、みんな無事だったし。いっか」


(第17話につづく)



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関係ありませんが、テツヤとアラタの話しかけられましたをば。


双子の3歳児ということで、名前をどうしようか考え出し時に、ふと幼馴染の哲也君と新太君の事を思い出して、そのまま借りパクしました(笑)


幼馴染と言っても、哲也君は2つ下、新太君は3つ下です。新太君は弟と同じクラスにもなったりしてますね。


齢は違いましたが、よく野球やったり、ヒーローごっこしたりして遊びました。


特に哲也君は家族ぐるみの付き合いでしたね。


今、ふたりはどうしてますかねぇ…