第15話「璃彩の行方」その4 | にゃんすけのオモチャ箱

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生明はテツヤとアラタを連れて、璃彩を奪い返すためにN国…サウサリコへと向かうこととなった。


「ママ、準備出来たよ!」(テツヤ)


「うん、じゃ行くよ。いや、やっぱりもう一度聞くね。ふたりとも、本当にあたしについてくる?」


「大丈夫!」(アラタ)


「りりがさらわれたら、パパの所へアイツラはもう、来ないもんね?」(テツヤ)


「それは分からないけど(笑)」

そう、格之進はN国側から見たら、裏切り者なのだ。

いつでも処刑しに来ても、おかしくない。


「パパは鈍感だからなぁ…ビスタムのチカラを持ってるのに、まだ使えないなんだもんね」(アラタ)


「あたしら、いっぱいヒントあげたのにねー。ま、沢山のスパイに襲われたら、目覚めるかもね」(生明)

と、さり気なく怖いことを言う女。


「よし、行くか!」


「えいえいおー!」

生明が真夜中にドアを空けると、外で格之進が立っていた。


「カクさん…!どうして?!」


「これ…食べてけろし」


と言って、生明に何やらが入った袋を渡した。


「うわぁ…おにぎり!」(生明)


「しかも焼きおにぎりだ!」(テツヤ)


「焦げたお味噌の香りがする!」(アラタ)


「なにこれ、作ってくれたの?」(生明)


「うん…僕、これしか作れないんだ。嫁のディアーナがね、これ大好物で」(格之進)


「最近はアメリカ人でも味噌焼きおにぎり、好きだったたりするんだね」(生明)


「ディアーナという名前だけど、僕と同じモンゴリアンだから。こういうの、好きなんだよ」(格之進)


「そっか…確かにりりも、どっから見ても白人の血が混ざってるように見えないか」(生明)


「ちなみに…まぁ、いっか」(格之進)


「な、なによ…気になるなぁ。まぁ、いいけど」


格之進はディアーナと共にアメリカ人ではないと言いたかったが、どうでもいいかと思って言わなかった。


「必ず、生きて帰ってきてくれ!頼む!」(格之進)


「それだけじゃないよ…りりも必ず、連れて帰てくる…!」


生明は笑顔でVサインを作って、格之進に見せた。

そして3人はF00ユニコーンのコクピットに乗り込んだのだった…。



(16話につづく)


☆今回はバトルシーンが全くなかったですねー。

スミマセン(汗)


ま、たまにはいいでしょ?


次回は遂にN国に乗り込む生明とテツアラ。

ドウナチャーウんでしょうか?!


ちなみに味噌味の焼きおにぎりは、作者の大好物ドS。

それだけです。特に意味とか無いので、深く考えないでくださいね。