『夕暮れライト』コミックレビュー(宇佐美真紀/作)~「恋と家族の物語。」 | 『にゃんころがり新聞』

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writer/まつもとことみ

 

今回は、宇佐美真紀/作のマンガ『夕暮れライト』のレビューをお届けします。
同じく宇佐美真紀/作の「ココロ・ボタン」は、累計180万部突破の大人気作です。
宇佐美真紀/作の新作『夕暮れライト』の、まずはストーリーからご紹介します。

 

STORY

 

中学三年生のちなみは、幼い頃に両親が離婚しています。
母親には新たな彼氏がいたので、ちなみは父親と暮らしています。
ある日、ちなみは、父親から職場近くのマンションに引っ越しを考えていると言われ、二つ返事でオーケーします。
そのマンションには、父親が再婚したいと考えている母娘が住んでいました。母娘の隣の家には幼馴染みの相馬兄弟がいます。
最初は再婚に反対だったちなみも、再婚相手の娘、和音と仲良くなりたいと思うようになり、家族になることを考えはじめます。
相馬兄弟の弟、雄大とは音楽の趣味が合います。雄大は、前の母親のことを唯一相談できる相手で、ちなみは雄大にどんどん惹かれていきます。
相馬兄弟の兄、奏多は、和音の母、恵子のことが好きです。その事がちなみにばれてしまい、ちなみに口止めのため、キスをします。『雄大にばらされたくないよね』
和音は昔から守ってくれる雄大の事が好きです。アイドル的人気の相馬兄弟と仲が良いために、学校では女子から無視されています。そのため、姉妹が欲しかった和音は、ちなみと家族になれることをとても喜びます。

 

 

 


和音が雄大のことが好きと気づいたちなみは、雄大をあきらめようとします。そして、奏多も、恵子の事をあきらめます。
奏多とちなみが接近し、焦る雄大。しかし、ちなみには和音が大事。奏多も恵子を諦め、ちなみに交際を持ちかけます。和音のことが大事なちなみは、雄大の前で、奏多と付き合うと宣言します。
後日、河原で会ったちなみに、雄大は告白します。まだ雄大の事が好きなちなみ。『オレ、たぶんずっと、お前のこと好きだよ』
同じマンションで暮らす複雑な四角関係です。

 

 

 

 

 

REVIEW

 

宇佐美先生の、ココロボタンを読んでいたので、次作も買ってみたのがこの夕暮れライトです。
一巻ではそんなに恋愛要素がなく。どうなっていくのかと思っていました。長編になるのかとか、色々考えました。
内容は人間関係が複雑すぎて、でも少しずつの微妙な気持ちの変化がよく分かります。
他の漫画だと、いつから気持ちが変わっていったのかが、分かりづらいときがあるので、心境の変化がわかるのは楽しいです。
奏多との付き合っている部分が遊園地デートだけだったので、もう少し奏多に気が向いてあげて欲しかったです。奏多の思いが恵子とも、ちなみとも通じるところがなくて、残念です。
和音もちなみもぼっちだからか登場人物が少なめなのも、分かりやすい部分だと思います。

 

 

 

 

まつもとことみのこのマンガの評価3

 

(本ブログでの、レーティング評価の定義)

☆☆☆☆☆(星5) 93点~100点
☆☆☆☆★(星4,5) 92点
☆☆☆☆(星4) 83点~91点
☆☆☆(星3) 69点~82点)
 

 

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『寄生獣』(作者/岩明均)
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執筆者紹介
 
 

まつもとことみ

本紙では、コミック・レビュー担当のライターさんです。

 

 
 

 

 

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