writer/まつもとことみ
私のオススメ漫画レビューということで、今回は、『山本善次郎と申します』をご紹介します。
ライターは、本紙初登場・まつもとことみさんです。
STORY
小学四年生のほたてには、幽霊が見え、幽霊と対話できる力があります。また、生きた人間に触れると、その人の心の中が伝わってきます。
ほたては、お母さんが亡くなった後、ずっと祖母と同居していましたが、ほたての力を怖がった祖母は、田舎に住む親戚の『山本善次朗』にほたてを引き取らせます。
親戚と言われていた山本善次朗ですが、本当はほたての実の父親でした。
祖母との暮らしでは、幽霊が見えることで我慢を強いられてきたほたてですが、善次朗からの、
「思うように、好きなように生きればよか」
「その力を人のために使えばよかよ」
の言葉に救われます。
田舎では、若い方の善次朗は、近所の老人たちとも仲良しです。よく頼まれごとをしたりして、人の役に立っています。
ほたては、そんな善次朗を見て、自分の力を使って人の役に立てるようになりたいと考えるようになります。
幽霊であり、ほたての友達の速水くん。発言に冷めている部分もありますが、心優しい生霊です。
ほたては速水くんと共に、お互いが出来ることを協力し、霊と人を繋ぎます。それは、友達だったり親子だったり。ペットの霊とも繋ぎます。
REVIEW
第一巻~第五巻まで刊行されています。(完結)。
槙ようこ先生のコミックを集めようと思ったのと、幽霊関係が面白そうだなと思い、このコミックを買いました。
内容、絵共にとても好きです。
善次朗の言葉は、実際の小学四年生が言われても少し難しいかもしれませんが、私にはとても響きます。
「生まれた時と同じくらい死ぬのには勇気がいるよねぇ」
最終巻で善次朗がほたてに言う台詞ですが、生まれてくるときにも沢山勇気を使ったんだなと、自分を褒めたくなりました。
第四巻と第五巻の発売までに一年半以上空いていた分、絵の雰囲気の変わり具合が少し気になります。
祖母との暮らし一話分、速水くんが目を覚ましてから一話分くらい、もう少し読んでいたいお話です。
まつもとことみのこのマンガの評価4
- (本ブログでの、レーティング評価の定義)
☆☆☆☆☆(星5) 93点~100点
☆☆☆☆★(星4,5) 92点
☆☆☆☆(星4) 83点~91点
☆☆☆(星3) 69点~82点)
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