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CINEMA REVIEW
『アリスインワンダーランド~時間の旅~』(製作/ティム・バートン、監督/ジェームズ・ボビン)
STORY
「美しく成長したアリスは、父の形見のワンダー号の船長として、3年にわたる大航海を成功させてロンドンに戻ってきた。だが、彼女を待ち受けていたのは、父の愛した船を手放すという厳しい現実。途方に暮れる彼女の前に、突然、青い蝶アブソレムが現れ、友だちのマッドハッターの危機を告げるのだった。」(映画を見た人に配られるチラシより引用)
REVIEW
現在(2016年7月)、公開中のディズニーの実写映画です。
2010年公開された前作『アリス・イン・ワンダーランド』(Alice in Wonderland、ティム・バートン監督)の続編です。
「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」、それぞれのストーリーの後日談的な、新しいオリジナルのストーリーです。- 登場人物には、「不思議の国…」「鏡の国…」以外のオリジナルのキャラも登場します。
- 今作の新しい登場人物として、胸の中央部が時計になっている「タイム」(時間)という、偉そうなおヒゲを生やし、大時代的?なコスチュームをまとった、おっさんが登場します。
名前通り、時間を支配しているとんでもない人物なのですが、この「タイム」というおっさんが、ゴレンジャーみたいな大げさな衣装をつけて、やることなすこと個性的すぎて面白かったです。 - お馴染み、鏡からワンダーランドに入りこんだアリスは、病気になったマッド・ハッターの家で彼と話をします。マッド・ハッターは、死んだ家族を取りもどしたい、と言います。「彼らは死んではいない」と。
でも、アリスは、さすがに死んだ人たちは戻ってこない、とマッド・ハッターに話します。
マッド・ハッターは、そう言うアリスをドアの外に出してしまいます。「帰ってくれ。あんたは、ぼくの知っているアリスじゃない」と。 - ショックを受けたアリスですが、その後、いろいろ調べていくうちに、マッド・ハッターの家族は死んでいないという確信を得ます。
そうして、アリスは、クロノスフィアという、タイムマシンのような乗り物を、タイム(例のおっさん)から奪って、マッド・ハッターの家族を連れ戻すための時空の旅に出ます。……
タイムは、ことあるごとに偉そうにしているのですが、アリスにクロノスフィアを盗まれたことで、どんどん弱っていきます。(何しろ、体が<時計>なわけですから、時空を遡られると、健康に良くないらしいのです)
その様がおもしろかったです。
でも、弱りすぎて、死にそうになったときは、さすがに哀れで、かわいそうに思いましたけれど。 - *
映画の感想です。
何しろ、迫力がすごい!
新しい映画をみるたびに思うことですが、邦画のCG技術、映像技術は、ハリウッド洋画に引き離されるばかりという印象です。- ストーリーもよくできていると思います。(脚本作りに一年半かけたらしいです)。
- 主に、赤の女王と白の女王の確執が原因で、ストーリーが展開されていきます。
- 時折挟まれる小ネタも、古いけれど、思わず笑ってしまいます。
タイムが初登場時に、柱に頭をぶつけるところなど、観客の肩の力をぬかせる効果があると思います。 - 現実世界で船を手放さないといけない悩みと、不思議の国での冒険へ挑むことが、ラストでどう関係してくるのか、最後まで目が離せません。
- とにかく見終わったあと爽快になれる作品です。
- 前作も面白く、好きだったけれど、今作の出来は、それ以上だといえるのではないでしょうか?
「アリスインワンダーランド」が面白かった人には、「命泣組曲」はいかが?
女子大生・虹乃は、病院のベッドである朝目覚めます。
なんだか変てこりんな病院です。医者と看護婦は昼日中から、LOVE会話をしているし、虹乃の娘を自称する四十代のおばさんまで現れる始末。
早く退院したい虹乃ですが、強引に病院の中央ドアから脱出しようとしたとき、双子のようにそっくりの警備員にボケ老人扱いされ、取り押さえられます。しかも、その時、ガラスに映った自分の姿が老婆になっていることに気づかされます・・・。
ナンセンスと失笑の嵐!
「アリスインワンダーランド」に負けていません。ただいま、映画化交渉中!
なーんてね。
でも面白いことは事実です。↓
http://p.booklog.jp/book/101483
ためしに読んでみてください。
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