『妖怪ウォッチコマさん~ハナビとキセキの時間~』コミックレビュー | 『にゃんころがり新聞』
- 妖怪ウォッチ コマさん ~ハナビとキセキの時間~ (ビッグコミックススペシャル)/小学館
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コミック『妖怪ウォッチコマさん~ハナビとキセキの時間~』のレビューです。
簡単なあらすじです。
末期の不治の病に冒されている女性・ハナビさんの元に、ある日、妖怪のコマさんが転がりこんできます。
お金を持っていないコマさんは、ハナビさんの元に居候させてもらう代わりに、一日ひとつハナビさんの願い事をきくことになります。
お客さんが来なくなって久しい本屋さんを経営する老店主や、声が小さいと周りの人たちから陰口をきかれる女の子、挨拶をしなくなったバスの車掌など、それぞれ悩みをもった人たちが登場します。
そんな彼らの元へ、ハナビさんの依頼により、頭に葉っぱを乗せたコマさんが、人間に化けて登場します。浮き世離れした不思議感覚と、持ち前の天然の陽気さで、コマさんは思いがけず、彼らが忘れていた幸せな気持ちを、不治の病のために家から外に出られないハナビさんの代わりに、すこしずつ、取り戻していってくれます。
*
最終話ちかくでは、ハナビさんは実は、以前交際していた恋人のヤスナに、自分が苦しんでいる姿を見せないために、病院を抜け出してきたことがわかります。
外を出歩いていたコマさんは、複雑なことは理解できませんが、ハナビさんの思い出の場所をうろついているうちに、ハナビさんのことを探していた恋人ヤスナと出会い、ハナビさんとヤスナを再会させる役割を演じます。
「もんげー!」と絶叫するコマさんが楽しいです。身近にこんな人がいたら、おもしろいです。
知らず知らずのうちに、みんなを元気にしていってくれるコマさんの姿に、ほっとします。
笑いあり、涙ありの、子供も大人も楽しめる、心温まる物語を集めた短編集です。
『妖怪ウォッチコマさん~ハナビとキセキの時間~』(漫画 柴本翔/原作・監修レベルファイブ/小学館発行)
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