教育という名の元に
人々や子供を映像によって洗脳してきた歴史がある
今はもっと沢山の沢山の情報や映像があふれている
阻止するすべもなく飛び込んでくる映像も氾濫していて
子供たちも大人もその中に晒されながら生きている
そんな世の中。。
気をつけなくては と思います。
脳って、刺激のあるものを求めたがり。。。
そして、だからこそ、脳に刺激的な映像は
今の世の中溢れてる
取捨選択、脳に見せる映像は自己管理できるものはできるだけ自己管理自己責任で
映像に洗脳されないように
そして、だからそれ(映像による力)をわかった上で
それを逆手にとって夢や希望に目を輝かすことの出来る子供たちに育ってもらいたくて
アニメーション映画に力を注いだ
手塚治虫氏
その手塚治虫氏の思いが、率直に語られています。
1989年2月に氏が他界されてから2ヶ月後に
初版が光文社より発行されてから読み継がれている本。
医師免許をもち医学博士でもあられた手塚治虫氏の、漫画家であるとともに科学者であったその冷静で鋭い世の中を読み解く観察力と判断力そして想像力からでる
率直で真っ直ぐな思いが語られていて
それは、30年たったいま、ますます、心に響きます。
この本の氏の少年期のお話の中で(ネタバレになりますが)、その当時日本に国民体育訓練所という場所があったことをしりました。(私は勉強不足で知りませんでした)
あともうひとつ。
蝶の匂いがわかるか という題の言葉に衝撃をうけました。
蝶の匂い?
蝶の匂いを感じたことが私にあったっけ?
結構鹿児島の自然の中で育ったつもりだけど、、
「花々はもちろんのこと、ぼくなどは蝶の匂いというものが、ものすごく好きなのです。嗅いだこと、ありますか。何と表現したらいいのでしょうか、なんともいえない生き物のいい匂いなのです。」
という言葉に
衝撃を受けてしまいました。
蝶の匂い、、、!?
蝶を捕まえた時の
そっと掴んだ羽根の
その付け根からの震えの強さに
思わずドキリとした記憶
「羽を触ると鱗粉がとれて、鱗粉がとれると蝶は飛べなくなるんだって 」と誰かからきいて
この蝶が、飛べなくなってしまったらどうしようとドキドキした記憶
でも、蝶の匂いの記憶は私にはなくて
びっくりしました。。。
セミとか何となくある、、
クワガタやカブトムシも、、
スズムシやコオロギも
蝶? カゲロウのようなお日様と花粉の匂いでしょうか、、
でも、それより手塚治虫氏のいう匂いとは
蝶そのものから発せられる蜜を吸って生きている蝶の匂いがあるのでしょうね✧*。
蝶を見かけたら、機会があったらどうにかそっと匂いをかいでみたい♡
手塚治虫氏のいう日本人のもっていた敏感な嗅覚が呼び覚まされるように
ところで手塚治虫氏の感性は
とても男の子っぽいと感じます。
男の子(少年ではなく男の子)の無邪気さ残酷さ
これは、男の子がどうしようもなく持っているもので これを受け入れて消化していく過程が男の子には女の子より必要な時期があると私は感じるのですが
そんな感じや、その消化を手伝うような作用が
だから
手塚治虫氏のアニメにはある気がします。
蛙のお尻にストローをさして膨らませて破裂させてみる とか(手塚治虫氏の年代の男の子たちが1度はしたり、見ていたりした事だと思う)
たとえばトンボやセミにヒモを付けて飛ばしたり
女の子達からしたら なんて野蛮なの!可哀想じゃない!
というようなことを好奇心キラキラでやっちゃうのが男の子
きっと、沢山の虫を捕まえて そのうち死んでしまって、それらは庭に投げられてありに運ばれて分解されて。、、、
ってこれは、うちの弟の話ですが、、(蛙はやってません。蛙やっぱりもっと上の世代の遊びだと思います)
豊富な自然と虫たちのなかで
それらを賛美するよりそれらと一緒くたになってまみれていた
その中で生命の神秘に自ら気づいていく
健全で自然な生命の見つめ方が出来ていた時代
その、環境がどれだけ大切かは
もう既にそれらをあまり知らない人達には
もしかしたら 本当の実感は分からないかもしれない。(私も含めて)
だからこそ、何度も伝えなければならない事なのだと感じます。
読み継がれていってほしい本だと思います。