撮影日:2024年6月5日
場所:八ヶ岳南側の山麓
3枚目のみ何年か前に同じ八ヶ岳山麓で撮ったものです。正面からの写真を今回撮っていなかったので(笑)スミレに会うと、距を見ようとして横からの写真を撮ってしまう癖がいつの間にか定着してます。
スミレ科スミレ属の多年草。
草丈:5〜20cmで、高山帯では10cm程度のものが多い。
葉:深く切れ込んだ腎円形。波状の鋸歯あり。葉型が馬の蹄のようだというのが、名前の由来です。
花:花径1.5cmほどの黄色い5弁花を1つ付けます。唇弁に褐紫色の筋が入ります。上弁と側弁が反り返ります。花柱はY字型。
花期:6〜8月
分布:北半球の冷温帯の広範囲。国内では、北海道、中部以北の本州、四国山地、屋久島の亜高山か高山帯の湿った草地や沢沿いに自生します。
キバナノコマノツメからの変種には、ジョウエツキバナノコマツメ(至仏山や谷川岳など)、アカイシキバナノコマノツメ(南アルプス)があります。
こちらは、先日谷川岳で撮ったものですが、残念ながらジョウエツキバナノコマノツメではなく、ナエバキスミレです。私の写真録には数種のスミレしか待ち合わせがありません。悪しからず!
さらに、近縁種として、タカネスミレ、クモマスミレ、オオバキスミレが知られますが、それぞれ、東北地方の高山、北と中央アルプス、本州の近畿以北の山地や亜高山帯に分布します。
タカネスミレやクモマスミレは比較的分布域が狭いですが、オオバキスミレは割と広範囲ですね。ただし、キバナノコマノツメとは葉の形が違うので、見分けは比較的可能じゃないかな?と思います。
八ヶ岳にスミレ名人なる方がいるようで、その方のスミレに関する著書の中身の詳しいこと。美し森の観光案内所でも販売されてますので、ご興味のある方はお手に取って見て下さいませ。
知らぬ人のいないスミレと言えども、ほんとに奥が深くて、私には到底計り知れない世界です。