ここのところ雪が降って道路上にもうっすら積もった雪が日中の陽の暖かさで溶けたり、凍ったりを繰り返して歩くのもコワイ。
とうとうこの季節がやってきましたね。
昨日はバイオリンレッスンの日でした。
モーツアルトのコンチェルトの譜読みに思いの外苦戦してしまい
モーツアルトに時間をかけた割にはパッとしない
ま、いつものことだけど。
課題のトロイメライは音程も安定してきたし、音も綺麗に出てるけど、(先生の)伴奏付きで弾くのだから
もっと揺れて良いとのことで合格はお預け
いや~~、いざ揺れるとなるとこれが難しい
つまりは『表現』を求められているんですよね、困った、困った
来週のレッスンまで再考です。
自分では揺れたつもりだったのですが、揺れたのは体だけか(笑)
「トロイメライのあと何か弾きたい曲ありますか?」
曲の希望を聞かれたのは初めてのことでビックリ
うーーーん、じゃあまぁベタベタな曲で「タイスの瞑想曲」とかどうでしょうかねぇー。
と、言いました。
バイオリンを始めるときに一応この曲が目標だったんですが、なんやかんか長く続けているうちに、何だか(難易度を)通り越してしまったんですよねぇ…
と、思わず一人前な事を言ってしまったら先生としてはもっと難しい曲を挙げて欲しかったみたいでー。
先生「いや、良いですよ曲としては確かにバイオリンのベタな曲ですからね
でも、難易度から言えばモーツアルトの方がずっと難しいです。」
曲としてはとても綺麗なんですが、タイスってのがねぇーー。
先生「そうなんですよ
タイスは不道徳な女ですからねえ(笑)」
そうなんですーー(笑)
「タイス」はフランスのジュール・マスネが作曲したオペラで遊女のタイスを正しく信仰の道を歩むよう、説得しにきたアタナエルという僧に出会い、享楽の世界から足を洗って信仰の道を歩もうか、一晩中祈って心の声に耳を傾けようとする中、流れる曲(幕間の間奏曲)で…
そのアタナエルって坊主がどうしょうもないヤツで、初めて見る絶世の美女タイスに惚れちゃって…何しに来たんじゃい
というオペラらしいオペラの間奏曲。
先生「実は以前、カトリック系の学校のシスターにもこの曲をリクエストされたんですよ。
なんかもう、マリア様の前に相応しくないんじゃないかと思って…」
先生はそう話しながら大爆笑(笑)
先生「オペラの間奏曲でこんなに有名な曲も無いんじゃないですかね?」
「カバレリア・ルスティカーナ」の間奏曲も映画「ゴットファザー」で有名になりましたよ
先生は
「あーそれ
その学校で卒業式の入場にその曲を使うとかって。しかも行進曲風なんですよ」
エーー
先生「おかしいでしょう
曲の解釈もおかしいし、私シスターに言ったんです。
この曲の後、このオペラはスゴいことになるんですよって」
「そしたらシスターは調べたみたいで、行進曲は取り止めになりました(笑)」
「カバレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)」はピエトロ・マスカーニ作曲のオペラですが
兵役から戻ったトリッドゥという男はかつての恋人ローラが村で金持ちの馬車屋と結婚してしまい、空虚を埋めるためにるサントゥッツアと結婚するが、ローラへの未練が捨てきれず妻のサントゥッツアに冷たい。嫉妬に狂ったサントゥッツアはローラの夫アルフィオに二人の関係を邪推し「まだ二人は愛し合ってる」と告げ口をし、怒りに駈られたアルフィオはトリッドゥに決闘を申し込み…。
と、『四角関係』のドロドロなストーリー。
その決闘の場面前に流れる曲が「カバレリア・ルスティカーナ間奏曲」。
先生「不道徳な曲ですよねぇ」
そうそう。不道徳な曲なんですっ
オペラの話が通じてテンション
とても楽しいレッスンの1日になりました。
では