カヲルにとって母親は
「自信をなくしてしまう相手」
小さい頃から「あんたはバカなんだから」と繰り返し言われ続けてきたため、一緒にいるとどうしても自分に自信を持てなくなってしまう。
それに対して愛実は
「自信を与えてくれる相手」
「あなたならできます」
「よく書けていますね」と
肯定してくれることで、
カヲルは自分を信じられるようになる。
これまで挑戦できなかったことに
挑もうとしている今、
カヲルは「自信を奪う存在」からは距離を置きたいと思ったのだろう。
母親に「もう会わない」と言ったのは、
すぐに諦めてしまう弱い自分を
断ち切りたいという
強い意志の表れなのかもしれない。