こんにちは。安達です。
以前エスケープメントレベルの記事を書きましたが、
音が鳴るのは底に到達したときではなく、その少し前で、ハンマーが持ち上がり弦に当たる瞬間です。という内容でした。
では音を鳴らした後、鍵盤がどのくらい元の位置へ戻ったら音が完全に止まるかわかりますか?
実際にピアノで試して頂くと1番わかり易いですが、ある程度ゆっくりと戻して行っても音は持続されます。
ですから音が鳴ってからも必要以上に鍵盤の底に「押し込もう」とすると無駄な力と無駄な雑音が発生することになり、音の持続時間を上手に使わないとレガートにもならず、また早いパッセージでは離鍵が遅くなり濁った音がします。
注意してさらうことがもちろん必要ですが、こればかりは普段の練習で耳から指から、身についていくものです。
現在のところ見ているほとんどの生徒さんがグランドピアノもしくはアップライトで練習されていますが、どうしても普段電子ピアノで練習されていると残念ながらこの感覚が鈍いことをレッスンで感じます。
「自分の耳が1番の先生」とショパンが言っていましたが、本当にその通りで、演奏者本人が気が付かないことには老若男女問わずいくらイメージしたからって直りません。
いつでも自分の音をよく聴いて、ホールで弾いていることを想像しなくては!(自戒を込めて)https://piano-ay.jimdofree.com