学習ノート　粟裕将軍の非凡な生涯を語る（24）晩年

中国残留孤児が語る

　　　　粟裕将軍の非凡な生涯（24）　

　　　　　　　　　　晩　年

夫人楚青さんと熱熱の恋愛、同じ軍の関係者のようだ。粟裕青年は追っかけ回ってもなかなかいいよと言ってくれなかったらしい。戦争の指揮に長けてでも恋愛となると「下手くそだ」と陳毅に言われた。「背中に乗せてはしるんだよ」と陳先輩に教えられて、つい1942年正月に目出度くゴールインした。夫人は上海の出身のようで、長男が生まれたときは若いパパは戦場だった。おじいちゃんが名付けの親になった。

私事で恐縮だが、私と父の生年が粟裕さん親子（長男）と全く同じで、光栄に思う。

長男粟戎生夫婦（後ろ真ん中）、次男粟寒生夫婦（右）、長女粟恵寧・陳小魯夫婦（左）と孫たち

陳小魯は陳毅の次男、文革時はバリバリの紅衛兵で、後に投資会社の重役になり、典型的な紅二代（革命家の二世）と言われた。

入院中の粟裕さんとご家族たち。

　　戦場での作戦計画を説明する指揮者粟裕さん、とても百戦錬磨の将軍の姿に見えない。

葉剣英元帥と握手する粟裕さん。

1984年2月5日、粟裕さんは77歳の生涯を終えた。

生前に遺言を残している。「私は数百回の戦争を指揮した。多くの戦友たちを失った。それでも私は生き残り、人民共和国を見ることができた。私の後に追悼会は不要である。ただ戦友たちと一緒に居たい。私が戦った8省・市に散骨してほしい。」と。その8省には自分のふるさと湖南省は入ってなかった。戦友たちの御霊が眠る土地だけに限られていたのだ。

後日、遺族の方がそのようにした。写真は次男さんが散骨しているところ。