ニューヨークに移住して一年程経ちましたが、ニューヨークの前はオレゴン州のポートランド市に2年ほど住んでいました。日本から出て、アメリカで最初に住んだ街です。思い出しながら、ここではポートランドに移住した時のことを書きたいと思います。
↓日本を出ることになった経緯に関してはこちら
大量のテントが出迎え
阿鼻叫喚のホテル周囲
夫がついに遅れてポートランドに到着
国際的な引っ越しは諸々と結構大変で、国際便の手配から家具の売却・処理まですべて一人でやってくれた夫に感謝しています。僕の方はというと、ホテル滞在中に家具付きで仮住まいできるところをCraigslist というアメリカ版ジモティーで見つけて、内覧・交渉・契約と支払いまで行って、ひとまずアパートに仮住まいしていました。
さて労働契約を完遂し、東京のアパートの後始末もすべて終えて夫がついにアメリカへ帰国してきました。アパートに到着して会ったときは、ようやく二人で落ち着くことができ安心しました。アパートはダウンタウンにある立派な建物で、近所の人もとてもフレンドリーで良い人ばかりでした。廊下がいつもマリファナの臭いで充満しているのですが、まぁそれはいいです。
毒ガスを吸い込むか、眠れない暑い夜を過ごすかの二択
ポートランドの冬は、まぁまぁな寒さですが、セントラルヒーティングシステム(家内暖房?)が建物全体を温めているのが普通なので、どこにいってもあまり寒いとは感じないです。ある日、暖房が入って「あ、暖房入るようになったんだねー」と二人で話していました。その夜から始まる地獄を知らずに。
ヒーティングシステムは、建物全体で設定されているので僕たちではコントロールできません。暑すぎたら、窓を開けて調節します。冬場なので寒い空気が入ってきて、ちょうどよい室温になりますね。
僕たちは気づきました。ホームレスの人たちが外でゴミを燃やして暖をとっている!しかも窓を開けると、ゴミを燃やしてあがってきた一酸化炭素ガスがアパートに入ってきます。それもちょっとのガスではなく、おもいっきり黒煙で、少し吸い込んだだけでむせる、毒ガスです。しかし窓を閉めるとヒーティングシステムが強すぎて、暑すぎて眠れない。
この夜から、冬が終わるまで僕たちは、よく眠れない夜が頻繁にありました。睡眠不足だけども(暑くて)眠れない、辛すぎて少しくらいなら、、と窓をあけたら黒煙が入ってきて「やっぱ無理だ」と窓を閉める、の繰り返しです。冬が終わった時は二人して本当にほっとしました。ホームレスの人たちに寒さで死んでほしくないから仕方ない、と自分たちに言い聞かせてサバイブしました。
サウスイーストでアパートを確保
ポートランドはSouthwest, Northwest, Northeast, Southeast の4つの地域があるのですが、特に自然が美しいサウスイーストでアパートを探し始めました。ダウンタウンに比べたら治安やホームレスの数、自然の美しさなどもう天地の差です。緑と花が咲き乱れて鳥の鳴き声が聞こえる静かな住宅地が広がり、車なしでも何とか自転車を駆使すれば生活できそうでした。
こんな感じで、僕のアメリカ移住は始まりました。挑戦の多い1年でしたが、それでも日々、幸せを感じていました。ポートランドはゲイにすごくフレンドリーな街で、たくさんいますし、何よりみんな優しくてとてもリラックスしています。ただ夜遊びとかはあまりないので、少し退屈していたというのも事実です。そのへんに関してはまた別記事で書こうと思います。
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