日常でPCを活用しているとファイルを要らないと思って削除してごみ箱も空にしてしまってからやっぱり必要だったかも?と思い直すこともあります。慣れてくるとフォルダやファイルを整理していてつい勢いで削除したり、書き込みが完了する前にUSBメモリやSDメモリカードを抜いてしまったりということがたまにあります。酷いタイミングだとフラッシュメモリに記録されていたデータが破損してしまって読み取れなくなってしまいます。
意外と曲者なのがデバイス接続時のWindowsのメッセージで「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」というのがあります。ここで、「ディスクのフォーマット」を選ぶと中身のデータが消去されてディスクとしては再び使える様になります。しかし、貴重なデータが無くなります。このメッセージはフォーマット形式やファイル管理情報が記録されている領域の読み取りエラーで発生している場合があります。データファイルそのものはまだ救える可能性があります。
ちなみにWindows標準のファイル管理アプリの「エクスプローラー」機能だとエラーのあるストレージのフォルダやファイルは表示できません。誤操作で削除してゴミ箱を空にしてしまったらフォルダやファイルは見えなくなって、なかったことにされてしまいます。
誤操作、読み込みエラーやフォーマットエラー、故障などこういう時に少しでも残っているデータの救出、つまりデータ復元が出来たらいいですよね。
今日はデータ復旧ソフトウェア「MiniTool Power Data Recovery無料版(V12)」を使って画像データを復元したのでどのような流れになるのか紹介しながら、レビューをしていきます。
今回のケース: Windows 10 PCにPower Data Recoveryをインストール、誤削除したファイルのあるUSBメモリをスキャンしてデータを確認、復元します。
1. Power Data Recovery無料版(V12)のダウンロード
2. Power Data Recoveryのインストール
3. MiniTool Power Data Recoveryの実行
3.1 復元対象のスキャン
3.2 プレビューで確認
3.3 復元実行
3.4 復元後の確認と復旧
誤操作での復元なので、ファイルの確認やファイル名の修正をして元のストレージに書き戻して復旧とします。
※ストレージの不具合・故障(破損クラスタの発生など読書き不良)があるときには再発を避けるため別のストレージに書き込んで復旧します。
4. 完了
早速、「Windows版を無料体験」からダウンロードリンクからインストーラーを入手します。
https://jp.minitool.com/data-recovery-software/
こちらpdr-free-online.exeがセットアップに使うインストーラーです。
ファイルを開いて今すぐインストールを始めます。
<今すぐインストール>
MiniTool Power Data Recovery 12のインストールウィザードを進めていきます。
<使用許諾契約書の同意>
セットアップではお馴染みの使用許諾契約書の同意をします。
<インストール先の指定>
インストール先のドライブ、フォルダーを指定します。もしもCドライブに破損したデータがある場合には別のドライブにインストールしてください。誤操作でファイル削除やデータエラーが発生したばかりであれば同じドライブをいじらないほうが回復率がよくなります。
セットアップ中のメッセージでもそのことが警告されます。
<セットアップ>
重要事項:復元対象の領域の上書きや故障個所の拡大によって復元できなくなることを避けるため、復元対象のストレージ(ドライブ)以外にインストールする。復元したファイルは別のストレージに保存する。
推奨事項:証拠保全や繰り返し復元に挑戦したい場合には対象のストレージの完全なクローンを作成して、複製したストレージに対してデータ復元の操作をする。
<追加タスクの選択>
すぐに使えるようにデスクトップ上にアイコンを作成する にチェックをつけておきます。
<インストール準備完了>
インストール先などを確認出来たら、いよいよインストールです。
<インストール状況>
ごく短時間でインストールが終わりました。
<MiniTool Power Data Recovery Free Editionセットアップウィザードの完了>
早速実行します。
<MiniTool Power Data Recoveryインストールしました!>
別ウインドウでブラウザが立ち上がります。簡単な説明があります。
<復元する場所を選択 論理ドライブ>
接続されているドライブの認識が行われ、MiniTool Power Data Recovery 無料版 v12.0の画面が立ち上がりました。復元のためのスキャンを「論理ドライブ」か「デバイス」を選択して行います。デバイスを選べはパーティションの回復もできます。
<復元する場所を選択 デバイス>
今回はDドライブのUSBメモリ(JetFlash 2GB)です。
<復元するアイテムを選択>
復元するアイテムの選択で対象のファイルタイプを選びます。スキャン時間に影響があるようなので不要な種類のチェックは付けなくていいです。
<復元する場所を選択 スキャン>
Dドライブのスキャンを実行します。
<スキャン中>
スキャン中は左下に進捗率(%)と検出されたファイルの数、スキャンの残り時間が表示されます。
<スキャン結果をプレビュー>
スキャンが完了して、復元できるファイルがプレビュー表示されます。ファイルの作成日時、更新日時のデータは不明ですが、中身がわかるので必要なファイルをすぐに見つけられました。
<復元するファイルを選択>
ファイル左のチェックボックスあるいは「すべて選択」をチェックして保存ボタンを押します。
このファイルの保存先として別ドライブを復元先として指定します。
<ファイルを保存>
OKボタンを押したらファイルが復元されます。
<回復完了>
回復済み 4ファイルと表示されました。実ファイルをエクスプローラーで確認し、ファイルが使える状態になりました。無事に復活です! よかったです。
<エクスプローラーで実ファイルを確認>
データ復元ソフト MiniTool Power Data Recoveryの製品版ライセンスと違って無料版には復元できるデータが1GBまでに制限されています。手元のデータのうち特に重要なものを優先的に復元してみて成功したら製品版にすることが可能です。機能の違いやサブスクリプションプラン・価格について下記のWebページに詳細があります。
今回レビューしたデータ復元ソフトの入手先リンク・URL
ミニツール パワー データ リカバリー
MiniTool Power Data Recovery
https://jp.minitool.com/data-recovery-software/
MiniTool Power Data Recovery V12の新機能
・ユーザーフレンドリーなプロンプトを追加、ソフトウェア インターフェイスを改善
・eml、chm、m4v、mts、m2tsファイルのRAWスキャンを強化
・データのフィルタリング結果の表示を最適化
開発元 : MiniTool Software Ltd.
対応デバイス : HDD、SSD、USBドライブ、メモリカード
対応OS : Windows PC / Windows Server / Mac
ファイル形式:各種ドキュメント(Word、Excel、PowerPoint、PDF)、写真、音楽、ビデオ、eメールや圧縮データなど100種類以上
MiniTool Power Data RecoveryのWindows版は、Windows 7 / 8 / 10 / 11に対応しているので最新のPCでも古めのPCでも使えます。古いPCほどストレージの故障が起きやすいのでサポート対象になっていて助かります。
以上、ファイル回復ツールMiniTool Power Data Recoveryのレビューでした。