先日はPanasonicデジタルカメラの新製品 LUMIX S9 の製品Webページに使用していた写真が、このカメラではないカメラで撮影画像した画像が使われていたということでカメラ愛好家を中心にインターネット、SNSで指摘が相次いで炎上騒ぎを起こし、Panasonicは釈明、修正しました。
有料画像サイトから利用許諾を得て入手した写真で、盗作や著作権の問題がある訳ではありませんが該当カメラで撮影したものでないため優良誤認に当たる恐れがあるものでした。
一般的には製品カタログや広告、TVCMなどでは他のカメラで撮影することもあります。しかし今回は、カメラの機能や性能などの技術的な優劣を説明する画像が該当カメラで撮影したものでなかったため誤解されて当然の状態でした。ちなみにこういった不誠実な例は世の中に溢れています。カメラ関係だと動画撮影中に熱暴走してしまい目的の時間を通しで撮影できない。バッテリーが持たない。特定の撮影モードで撮影品質が極端に劣化する。などです。
例：
コンピューターゲームの宣伝動画 → ゲームの作中とはかけ離れた内容
化粧品、健康食品の宣伝 → 過剰に効果を強調した内容
飲食店の店頭の食品サンプルやメニュー写真 → 別の料理かと思うような内容
ただ、ネットで騒いだことで認知が高まってパナソニックの炎上商法が大成功してしまったようです。今回、発売日に届けられないほどの注文があったということで納期遅れの恐れがあるというニュースリリースを発表する事態になっています。
■ニュースリリース
2024年6月10日
フルサイズミラーレス一眼カメラDC-S9お届けに関するお知らせ
https://panasonic.jp/dc/info/20240610.html
平素はパナソニック製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
この度は、LUMIX製品WEBサイトにおいて、ストックフォトサービスの画像を不適切に利用してしまったことにより、多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。
標記の件、6月20日の発売を予定しておりますフルサイズミラーレス一眼カメラ新製品LUMIX「DC-S9」につきまして、予約注文の受け付けを開始しておりましたが、現在までに弊社の予想を上回るご予約を頂戴しております。そのため、ご予約くださいました一部のお客さまには、発売日に商品のお届けができない場合がございます。また、今後ご予約されるお客さまにつきましても、発売日から商品のお届けまでに、お時間を要する場合がございます。
商品を心待ちにされているお客さまのご期待に沿えず、ご迷惑をおかけいたしますこと、重ねてお詫び申し上げます。
お客さまのご期待にお応えすべく、一日でも早くお届けできるよう、最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
【対象商品】
・DC-S9-K/S
・DC-S9K-K/S
・DC-S9H-K/S
2024年6月10日
パナソニック エンターテインメント＆コミュニケーション株式会社
2024年5月31日
LUMIX製品サイトに関するお詫びと修正実施のお知らせ
https://panasonic.jp/dc/info/20240531.html
2024年5月30日
LUMIX S9ライブ配信中止のお知らせ
https://panasonic.jp/dc/S-series/s9-live.html
2024年5月28日
LUMIX S9の商品WEBサイトの画像について
https://panasonic.jp/content/dam/panasonic/jp/ja/dc/pdf/about_S9_site.pdf
上記のニュースリリースもほとぼりが冷めたら削除してしまうのでしょうね。
というのも昨年話題になったパナソニックの録画用ブルーレイディスク生産完了(2023年1月23日)ですが、同時期に発表した他のニュースリリースは残っているのにページが削除されていました。商品情報の一覧には項目として残しているのに不自然です。システムの制約なのか、終了した商品情報へのパスが無くなってしまうからなのか、何か事情があるのだと思うのですが説明なくプレスリリースのページの方は削除しているのでチグハグです。顧客本位とするならばプレスリリースは残す、商品一覧からは削除、<生産終了>商品は残すとすべきと考えます。
スクリーンショットは Panasonic 商品情報 記録メディア・接続コード ブルーレイディスク/DVDディスク/レンズクリーナー より
スクリーンショットは ブルーレイディスク(書換型) 商品一覧 より
https://panasonic.jp/media/p-db/category/blu-ray-disc-rewritable/lineup.html
企業文化として隠蔽体質が感じられます。対外発表でこれだけ粗が目立つということは組織として一貫性のある事業活動ができなくなっている恐れがあるように感じます。従来からの製品には良い物がたくさんありますが、これから趣味品、嗜好品、長期間使うものとしての購入対象から外して考えておこうと思います。
■製品情報
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