SDメモリカードからSD Expressのスピードクラス | 特選街情報 NX-Station Blog

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SDメモリカード UHS-IIで追加されたピンをPCIe/NVMeインターフェースとしてデータ転送に使うことで高速化したSD Expressのメモリカードの出遅れが続いています。先日の記事「これからのコンパクトフラッシュ(CF)の運用をどうするか」で紹介したCFexpressがリードしています。

 

 

SDカードには、標準サイズ、miniSD、microSDの3つのフォームファクタがあります。それぞれの仕様は表のようになります。現在主流になっているmicroSDはAndroidスマホや携帯ゲーム機ほか、各種組込み機器で広く利用されています。miniSDは流通した期間が短く対応する製品も少ないため現在ではほとんど見かけなくなっています。

 

SD規格 フォームファクタ

仕様:SD規格の概要

 

書き込み速度が速いメモリカードは8Kビデオ記録用や高解像度の写真を連写するような大容量データをハイスピードで記録する用途には必須となっていますのですでに業務用にはCFexpressが普及しています。しかし、一般にはビデオ撮影の多くがスマホに搭載されているカメラで行われていて解像度もフルHD程度で十分、メモリカードやPCへの転送は行われずにSNSへ投稿したり、クラウドに保存しています。

 

 

UHS-II規格以上は2列目の電気的な接点が必要なためにメモリカード側もカードリーダー(メモリスロット)側の両方が対応して本来のスピードが得られます。

 

 

SD Expressでは更にピン数を増やしており、PCIe Gen.4インターフェイスとNVMeプロトコルを使用し、最大3940MB/sのバス性能を実現します。

参考:SDアソシエーション バスインターフェーススピード

 

 

業界団体SDアソシエーションによってSDメモリカードからSD Expressメモリカードのスピードクラスとして最低保証速度ごとにロゴが定められています。

 

 

スピードクラス

出典:SDアソシエーション スピードクラス より

 

メモリカードは一連の記録において必要な容量があればサイズは巨大である必要はありません。重要なのは1.書込み速度、2.読み込み速度です。もちろん保証期間・使用条件の範囲で読書きエラーやデータロストを起さないことが前提です。

 

読込みでのメモリカードの利用では待ち時間が長くなります。例えばPCに取り込む、ストレージにバックアップするといった作業時間/効率に影響します。

書込みでのメモリカードの利用では待ち時間が長くなることに加え、ビデオの画質が悪くなったり、コマ落ちが発生する、保存に失敗する、写真撮影ではシャッターチャンスを逃すといった取り返しのつかないロスが出ます。

 

 

製品情報SD Expressメモリカードとカードリーダー

 

 

 

 

 

 

 

■参考リンク

リアルテックのRTL9211DS -新世代のUSB3.2Gen2 to SD Express Controller (SD8.0 /SD7.1プロトコルをサポート) [リアルテック]
旧URL https://www.realtek.com/ja/press-room/news-releases/item/rtl9211ds-usb3-2gen2-to-sd-express-controller-sd8-0-sd7-1

Realtek's RTL9211DS New Generation USB3.2 Gen2 to SD Express Controller with Support for SD8.0/SD7.1 Protocol [リアルテック]

 

RTL9211DS-CG [リアルテック製品情報]

USB 3.2 GEN2x1 to PCI EXPRESS GEN3x2 and SD EXPRESS BRIDGE

 

Phison、870MB/sを実現した世界初のSD Expressカード [PCWatch]

UHS-I?スピードクラス?複雑怪奇なSDカードのロゴと規格をまとめてみる [PCWatch]

SSDレベルの性能を備えたSD Expressカード [ADATA]

【CP+2024】次世代メモリーカード「SD Express」の姿を発見! [マイナビ]