これからのコンパクトフラッシュ(CF)の運用をどうするか | 特選街情報 NX-Station Blog

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今年で登場から30年を迎えるコンパクトフラッシュ(CF)の運用をどうするかについて、私の考えや検討したことを書いておきます。CFを見たことない人も増えてきています。CFはこの10年ほどはすっかりSDメモリカードやUSBメモリ、SSDに主役の座を奪われて見かける機会が少なくなっています。

 

コンパクトフラッシュとは [ウィキペディア(Wikipedia)]

コンパクトフラッシュ(以下CFと略称で表記する)は、アメリカのサンディスクを盟主とするコンパクトフラッシュアソシエーション(CFアソシエーション)が策定していた拡張カードの規格である。CF規格は1994年にサンディスクによって開発されたため、「コンパクトフラッシュ」という名称は、サンディスクの登録商標である。そのため他のメーカーは商標の使用を避けるため「CFカード」や「CF」といった名称を用いることが多い。

メディア(CFカード)は主に補助記憶装置として利用され、1990年代後半から2010年代前半にかけてメモリーカードとして民生向けに大量に市販されていた他、CFカードサイズの1インチハードディスク (HDD)であるマイクロドライブのようなものも存在した。製品の寸法は42.8 mm×36.4 mm×3.3 mmのTypeI(ほとんどの製品で採用されていた形状)と、少し厚い5 mmのTypeII(内部に何かを組み込んだ製品などで採用されていた形状)がある。

 

インターフェースとしてパラレルATA接続を採用しており、1990年代当時ノートパソコン用として普及していた拡張メディアであるPCカード(ATAカード)規格と電気的な互換性がある。そのため、CFカード型デバイスをノートPCのPCカードスロットに接続するための変換アダプターを噛ませる際、アダプター側にコントローラーを搭載する必要がなく、アダプターを安価に製造できた。またCFカードのサイズもPCカードのサイズに準じて策定されたものであるから、ノートPCにおいてPCカードと同じ感覚でCFカードを利用できる利点があり、特にCFカード型メモリーカードは、それまでノートPC用の補助記憶装置として普及していたPCカード型フラッシュATAカードと同等に扱えたので便利であった。

 

<デジタル一眼レフカメラとサンワサプライADR-SDCF2SDXC用CF変換アダプタ>

 

CF利用例

・旧型の高級一眼レフカメラの記録媒体としてのCF

・組込み機器のプログラムやデータを記録しておくためのストレージ

・変換アダプターや変換基盤を取り付けてHDDの代替としての利用

・ネットワークに接続していない旧型のノートPCとのデータのやり取りに利用しているPCカード型のCF変換カード

 

 

現状、CF自体の製品が少なくなっていて価格競争も少なくなっています。用途ごとのすみわけが進んでいて、同じCF規格でMB単位の小容量とGB単位の製品が混在していてあまり価格差が無くなってきていること、後継のCFexpressへシフトしてしまいCFの高速・大容量の新製品の登場に期待できなくなっています。

 

 

■最新のCFexpress製品の例

Nextorage ネクストレージ 国内メーカー 480GB CFexpress Type A VPG200 メモリーカード NX-A1SEシリーズ 最大読み出し速度950MB/s 最大書き込み速度950MB/s

 

 

最新のカメラで長時間の動画記録用にはこうした記録媒体を選択することになります。

 

しかし、手持ちの機材を引き続き利用していく場合には、従来のCF規格で使用機器側の制約内の容量のCFカードが必要です。高価なレンズを買い揃えたデジタルカメラのボディも簡単には代えられません。またPC内蔵ストレージ、監視カメラやネットワーク機器のログの記録用だと運用中は上書きしながら使用するのでいつかは劣化して故障してしまいます。

 

また、旧型の高級一眼レフカメラで使用しているCFだと、レンズに比べてCFは安価なので予備のCF、それももっと大容量のCFが欲しくなります。しかしそうしたときに製品選択の幅が狭くなっています。

 

私はCFはSanDisk (サンディスク)、Transcend (トランセンド)、BUFFALO (バッファロー)が3強メーカーではないかと思います。SanDiskは性能追及、BUFFALOは互換性・安定提供重視でTranscendがその中間のポジションです。この3社いずれのメーカーの製品も使用しています。

 

Compact Flash MemoryのリーディングメーカーとしてSanDiskのExtremeシリーズは読取速度も書込速度も高速でプロユースの撮影機材で利用されています。連写中に書き込み待ちで貴重なシャッターチャンスを逃したり、撮影中のメモリカードトラブルで録画が止まっていたりといったリスクを低減できます。

 

 

 

 

Transcendは信頼性の高いSDメモリ、SSDなど多様な記録メディアを手掛けるメーカーとして知られています。

ラインナップ容量は 128MB/256MB/512MB/1GB/2GB/4GB/8GBです。
最大読出し/書込み速度:読出し:85MB/s, 書込み:70MB/s TBW:53TB MTBF: 3,000,000時間 動作電圧:3.3V±5%, 5V±10% 動作環境温度:-40℃~85℃ 保管温度:-40℃~85℃ 湿度:0%~95% 耐衝撃 : 1500G, 0.5ms, 3軸 耐振動 : 20G(最大振幅), 20 Hz~2,000Hz(周波数)

 

 

 

 

BUFFALOは32MB/64MB/128MB/256MB/512MB/1GBと小容量品のラインナップが充実しています。機器の使用上の制約で大容量品を認識しなかったり、誤動作してしまう場合に非常に助かります。PC-9800/PC-9821シリーズのIDE HDDをコンパクトフラッシュで置き換えたりする際にも活用できます。

 

 

 

 

本題のこれからのコンパクトフラッシュ(CF)の運用をどうするかです。使用する機器を最新のメモリカードに対応した製品に更新するのも一つの方法ですが、それができないから困るわけで代替案としては入手しやすいメモリカードをCFに変換して使用するという方法を考えます。

 

サンワサプライSDXC用CF変換アダプタ ADR-SDCF2やMATECH CFカード アダプタといった変換アダプタを購入して使用予定機器で動作テストをしておきたいです。変換アダプタを介すことで相性問題や接触不良を生じるポイントが増えてしまいますがコスパのよいSDメモリカードやmicroSDメモリカードを使えるという大きなメリットを享受できるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

手持ちのSD/microSDメモリカードで変換アダプタで動作テストしてもっといけそうなら性能の高いカードも試しておきたくなります。

 

 

 

 

 

そして代替できない用途にはCFの選択肢が少なくなってきているので想定運用年数と消耗・故障を考慮して買えるうちに予備を確保しておくことにします。

 

 

 

 

 

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