Windows 11のシステム要件としてインテル第8世代以降のCPU、4GB RAM、セキュリティチップのTPM2.0モジュール搭載などの要件があります。最小要件を満たしていない場合はマイクロソフトやPCメーカーの未サポートとなりますがWindows 11 [バージョン21H2/22H2]をインストールすることは可能です。
この最小要件を満たしていない状態で動作させているWindows 11では、デスクトップの右下に「システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」という表示が出ます。設定のシステムの項を見ると「システム要件が満たされていません。詳細情報」という表示とリンクがありました。2017年 3月31日 発売のThinkPad X1 Carbon Gen5 [20HRCTO1WW] にて表示された画面のスクリーンショットです。
詳細情報をクリックするとWebページが開きます。いわゆる互換性やセキュリティについてのリスクを警告する内容です。
最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする
Windows 11 の最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールすることは推奨されません。 不適格なハードウェアに Windows 11 をインストールする場合は、互換性の問題が発生するリスクを想定しておく必要があります。
透かしのメッセージを消す方法を調べていたところ、システム屋の独り言さんのブログ記事(※記事の後の方でリンクを紹介しています)に合致するレジストリ設定の説明を見つけたので参考にして、私もメッセージを消しました。
レジストリエディターを使用したシステムパラメーターの変更になるので自己責任で対応になります。
regedit.exeを起動して、レジストリエディターで次のレジストリ
HKEY_CURRENT_USER\Control panel\UnsupportedHandwareNotificationCache\
のSV1のデータの値を「1」から「0」へ変更して、Windowsを再起動します。
<レジストリ 変更前>
なお、再びメッセージを表示する場合には「0」から「1」に戻して再起動です。
SV1の値
0:システム要件を満たしていないときもメッセージ非表示
1:システム要件を満たしていないときにメッセージ表示
<レジストリ 変更後>
デスクトップと設定のメッセージが消えました。ご覧のようにすっきりとしました。
ちなみに「システム要件を満たしていません。」の表示はCPUなどの要件を満たしていてもBIOSアップデートで設定値がリセットされてTPMが無効になったりしても表示されることがあるようです。システム要件を満たしているPCであれば、BIOS設定を直した方がよさそうです。
参考リンク
・Windows11非対応アップデート デスクトップ上の「システム要件を満たしていません。」の透かしメッセージを消す。 [システム屋の独り言]
https://www.speedsystem-jp.com/blog/4590/