銀行の企業向け貸出金利も1%前後、過去最高の貸出残を更新したようなので、最近の市場は金利上昇に悲観的になっているけれど資金が必要なところは借りているので私はそれほど問題ではないのではと考えています。
参考:預金・貸出関連統計 [日本銀行]
金融政策は景気や物価にどのように影響を及ぼすのですか? [日本銀行]
日銀や金融の教科書的な記事ではいずれも金利が高くなるとお金を借りにくくなると説明していますが本当でしょうか? 経済活動と金利の高低の相関と、社会の雰囲気で比較したら後者の方が影響があるのではないかと思えます。
高度経済成長期には普通預金金利が約3%、定期預金金利は約5%くらいあってバブル景気期の1980年の郵便貯金の定額貯金は半年複利で6年以上は10%を超えるという時代がありました。この時に預けたお金は倍以上になりました。このような時期は土地でも株でもすぐに数倍になったのです。
参考:グングンふえる、昭和55年当時の郵便貯金はジャンク債みたいな金利 [市況かぶ全力2階建]
<昭和55年郵便貯金の利率>
しかしそれも長くは続かずにバブル崩壊、借入金でリゾート投資していたところは大ダメージで破綻、ほかにも財テクをしていたところは返済に困るようになりました。
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