薄型ノートPCのNEC VersaPro / Lavie Zシリーズ にはカレンダ時計・BIOSバックアップ電池として、ボタン型のML1220をフィルムパックしたリチウム電池が使用されています。ML1220は定格3Vの2次電池でAC電源接続時にマザーボードを介して充電しています。
電源を接続せずに保管していただけでも電池が放電しきっていることがあります。その場合には、AC電源に接続した状態を1日くらい続けてリチウム電池に充電できるか試みます。ACアダプタを一度外してしばらくたった後に再接続してPCの電源ONで時計が維持されていなければリチウム電池はダメになっています。
通常の使用方法でも充放電を繰り返すとML1220は劣化して、3年くらいで電池の役目を果たさなくなります。そうなると、AC電源ケーブルを取り外したときにPCのカレンダ時計が維持できなくなります。そうなってしまうと毎回F2キーを押してBIOS画面で年月日と時刻を設定しなければPCが立ち上がらくなります。
現在、メーカーでは電池交換作業や交換用電池の受付はしていないようなので自己責任になりますが自力で交換することになります。
ノートPCの裏蓋を空けて電池の交換をするため分解作業になります。
NEC VersaPro / Lavie Zシリーズでは オレンジ色の〇で囲んだ部分にあるのがカレンダ時計・BIOSバックアップ電池です。
2ピンのリード線がはんだ付けされてフィルムパッケージされた状態で接着されています。ML1220単品で購入してリード線を付けなおすのは手間だと思いますので、2ピンのリード線を外して次のようなコネクタ付きの電池を購入すれば簡単に交換できます。
新品の電池を購入しても放電してしまっていることがあります。
電池を交換した直後は充電されていない可能性を考えてACアダプタに接続した状態で1日程度おいてから電池が機能していることを確認します。
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