仕事術 アクセラレーター不足に対処する | 特選街情報 NX-Station Blog

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本日の仕事術は アクセラレーター不足に対処する をお届けします。

ビジネス用語としてアクセラレーターは起業直後の若い企業に対するシード期以降の未上場企業や起業家、一般企業の新規事業部門などの成長を急速に促進すべく支援プログラムを提供する団体・組織をシードアクセラレーターといいますが、それよりも広い意味で英語で「Accelerator」=「加速させるもの」として本記事では取り扱います。PC用語のアクセラレーターというと高速グラフィック処理を担うグラフィックアクセラレーターを思い浮かべますが語源は一緒です。

 

シードアクセラレーター [ウィキペディア(Wikipedia)]
シードアクセラレーター(英語: Seed accelerator)とは起業家や創業直後の企業に対し、事業を成長させるための支援を行う組織である。通常はスタートアップ企業が対象となる。支援の内容として、資金、人脈紹介、助言(メンタリング)、オフィススペース(通常はシェアワークスペース)等が提供される。オフィススペースを提供しないアクセラレーターもあるが、オフィススペースのみを提供するものはインキュベーターと呼び区別される。資金を提供しないが人脈照会、ワークショップ、イベント、リーガルサービスなどスタートアップに必要なサービスを提供するプログラムのものもある。

 

加速する自動車

 

起業家の情熱を事業に繋げて成長させて、企業価値を高める存在としてアクセラレーターがあります。企業内起業ではオフィススペースやリーガル面でのサポートを既存のリソースを活用できて楽な部分がある反面、人脈やイベントなどがその企業グループの枠内で小さくまとまってしまい、劇的な成長を遂げることが難しいです。

 

新規事業へ加速度をつけて大きく成長させるにはアクセラレーターの存在が欠かせません。ブランディングや世間受けのよい事業計画書を作成し、資金提供するベンチャーキャピタルとの引き合わせをします。IPO時に株高を目指すのはベンチャーキャピタルが得意とするところですが、多くの投資先に対してアドバイスをするのはそれはIPOで売り抜けるための出口戦略(Exit)のためでしかありません。IPOが成功すれば投資した資金が何百倍にもなるため、目利きとして知れるベンチャーキャピタルの一つが投資してくれれば、それが呼び水となってほかからの投資も集められることがあります。

 

インキュベーター(起業)支援は政府をはじめとした公的機関、民間企業が実施していて、定期的に資金提供のコンテストも行われています。その先が弱いのが日本の現状です。大手企業であっても新規事業を成長させるのはとても難しく、それゆえにアクセラレーターが不足しています。日本人の精神傾向として、「いいぞ、もっとやれ」と言ってくれる人がほとんどいません。リスクに敏感で、陰ながら応援というのが精いっぱいだったりします。大企業とベンチャーが公に協業を発表することがないとは言えませんが、その実態が大企業の社員が設立したベンチャーだったりして、企業の格を気にしているとしか思えません。

 

アクセラレーター不足に対処するにはどうすればよいかというと、他人に頼らず自ら動いて人、資金を集めることです。創業時にプロダクトに専念したいという願望は少し抑えて、全体を俯瞰して複数の課題に対処することです。社会人経験があるなら、在職中に人脈作りをしたり、ネットワーキングイベントで連携できそうなアクセラレーターやベンチャーキャピタルと面識を持っておくことが将来役立つと思います。

 

 

関連リンク:

公益財団法人東京都中小企業振興公社
 https://startup-station.jp/ts/event/


インキュベイトファンド株式会社
 https://incubatefund.com/
 →起業家向けイベント
 https://m.incubatefund.com/event

 

以上、仕事術 アクセラレーター不足に対処するでした。