仕事術 望ましい適正資質 | 特選街情報 NX-Station Blog

特選街情報 NX-Station Blog

特選街情報 NX-Station Blogは30年以上の製品選定の経験に基いてパソコン、デジモノ、家電の購入の経験、そのほか日々の記録のブログです。製品についての所感、評価、クーポン&特価情報やスペックの比較をしています。

新しい学校に入学した皆さんおめでとう。部活や委員会活動などを決めるこの時期に、上級の学校への進学や就職するために適正資質というものが性格診断や面接で問われるということを理解しておいてほしいと思い、本日の仕事術で取り上げます。親が社会的地位の高い職業についている人であれば自然と身に着けている資質であり、家庭内の日々の生活環境でも培われていると思いますが、そうではない環境である人が不利になってほしくないので私は記事にしました。

 

どのような人かということが適性資質調査として人事採用で問われます。仕事をしていくうえで適材適所に人を配置するために多くの組織で採用されています。公表されているものがよいので群馬大学の医学部推薦入試の資料からの引用になります。医者や医療関係に進学・就職する人はもちろんのこと、ほかの業界でもこうした要素が問われるということを理解しておくことが大切です。4番、10番は医学特有のものですが、ほかの分野にも置き換え可能です。公務員であれば生物→社会、病人→困窮者に置き換えて読むとよいでしょう、ITなら生物→情報工学、病人→情報弱者、情報格差といった具合です。

 

学生時代に部活や生徒会活動、ボランティアをした方がよいというのは人生における経験の幅を広げて視野を広く持つうえでも有効です。家庭に余裕がないとお金がかかる部活はできないのですが、お金をかけなくてもできる活動もありますので夏休みなどの長期休業期間にぜひとも活動をしてほしいと思います。

 

一つの分野を極めるか、様々な活動をするかはその後の生き方や本人の性格にもよります。本人が性格を自覚していればよいのですが、そうではないときには周囲の人が気付かせる工夫をしてほしいと思います。どのような活動をどれくらいするのかは幅広いの物事に興味を持つ飽きやすい性格なのか、一つのことに集中してはまりやすい性格なのかを見る必要があります。

 

就職のエントリーシートや面接では単に学生時代に力を入れたことの質問への対策では、背景にはこうした項目のポイントを見ようとしていることを考慮して、資質としてわかりやすい活動の経験で対外的に証明できる成果を残すことが大切です。選考では多くの候補者から選ばれるための秀でたポイントが必要です。大会で優勝、部活で部長、コンテストで入賞といったものがそれです。中学校、高校あたりであれば、学校の組織や学校行事として組み込んでいるところが多いですが、生徒会長は学校の数だけいますので、何をやったのかきちんとアピールできなければ大学の人気学部の推薦入試や企業への就職活動では足りません。

 

なお、成果のためにボランティアをするという考え方に嫌悪感があるかもしれませんが、やらないよりもやった方がよいです。ボランティアなどでは適切に広報している団体であれば参加者であっても成果となりやすいです。私も学生時代に特技を活かして小学校のコンピュータ活用、デジタル化のお手伝いをしていたことがあります。

 

 

適性資質調査

●不明なこと、理解できないことは納得するまで追究する(探究心)

●他人と協力しながら作業を進めることができる(協調性)

●成果をあせらず、地道な勉強を積み重ねることができる(持続力)

●奉仕的精神を持って、人間や社会に働きかける(福祉的態度)

●自分の欠点を自覚し、常に改善の努力を続ける(謙虚さ・真面目さ)

●物事を筋道立てて論理的に考察することができる(論理的思考力)

●自分の考えを他人にわかりやすく話すことができる(自己表現力)

●人の心のメカニズムについて関心がある(人間心理)

●人間性・良識を身に付けようとしている(人間性・良識)

●生物のしくみや生態について関心がある(生物への関心)

 

実験する人

 

医学部進学を希望する生徒に望ましい適正資質項目

1. 不明なこと、理解できないことは納得するまで追究する(探求心)
(1) 知的な関心を多方面に持っている
(2) 絶えず新しい知識を取り入れていく意欲及び能力がある。
(3) 不明なこと、理解できないことは調べないと気が済まない。
(4) 授業中に適切な質問をよくする。 

2. 他人と協力しながら作業を進めることができる(協調性)
(1) 独りよがりにならず、他人の意見にも積極的に耳を傾ける
(2) 仲間から好感を持たれる明るい性格である。
(3) 他人の立場に立ち、他人を理解できる。
(4) 授業中に適切な質問をよくする。
(5) 生徒会活動などをいやがらずにやり、リーダーシップをとることができる。

3. 成果をあせらず、地道な勉強を積み重ねることができる(持続力)
(1) 調査などの具体的なデータを集める労を惜しまない。
(2) 実験の対象が汚いものであっても、それをいとわない。
(3) 集中力が持続でき、身体的にも健全である。
(4) 困難に当たっても、すぐにはあきらめない。
(5) 毎日、着実に努力する。

4. 奉仕的精神を持って、人間や社会に働きかける(福祉的態度)
(1) 病人や社会の弱者に対し、奉仕的な心を持っている。
(2) 悩んでいる人の相談相手に積極的になろうとする。
(3) 病人、老人の看護をすることに抵抗がない。

5. 自分の欠点を自覚し、常に改善の努力を続ける(謙虚さ・真面目さ)
(1) 精神的に安定している。
(2) 間違ったことに対しては素直に反省する謙虚さを持っている。
(3) 勉学だけでなく、幅広い経験を持とうとしている。

6. 物事を筋道立てて論理的に考察することができる(論理的思考力)
(1) 論理的に物事を考えることができる。
(2) 問題解決の論理を自ら組み立てることができる。
(3) 実験結果を分析し、考察することができる。
(4) 独創的な発想ができる。

7.自分の考えを他人にわかりやすく話すことができる(自己表現力)
(1) 自分の考えを他の人にわかりやすい言葉で説明することができる。
(2) 人前で話をすることが得意である。
(3) 自分の考えを正確に伝えることができる。
(4) 他人に対して説得力がある。

8.人の心のメカニズムについて関心がある(人間心理)
(1) 人間が好きである。
(2) 子供が好きである。
(3) 熱意のある教育者になりたい。

9.人間性・良識を身に付けようとしている(人間性・良識)
(1) 他人から感謝される人になりたい。
(2) 正義感を大切にしている。

10.生物のしくみや生態について関心がある(生物への関心)
(1) 生物のしくみに関心がある。
(2) 自然又は環境に対して強い興味・関心を持っている。
(3) 人間と他の生物、環境との共存を大切にしたい。
 

出典:平成30年度群馬大学推薦入試「適正資質調査書記入上の注意」「医学部進学を希望する生徒に望ましい適正資質項目」
http://www.gunma-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/02/30_tekisei_besshi.pdf
より

 

 

以上、仕事術 望ましい適正資質でした。