仕事術 ポイントサービスには目もくれないことに尽きる | 特選街情報 NX-Station Blog

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本日は仕事術 ポイントサービスには目もくれないことに尽きるをお送りします。

最近、初回限定ポイントにひかれて、ポイント会員やアプリインストールをしたことがありますか?

 

ポイ活 ポイントで喜ぶ人

 

ポイントを集める活動を短縮してポイ活という流行を作ろうと、各事業者は必至です。1ポイント=1円のところもあれば、1000ポイント=1円のような換金比率のところもあります。さながら地域通貨や外貨のようにポイントサービス事業者で経済圏を作って囲い込みをしたり、提携先の企業と共同でキャンペーンを行ったりしています。企業側の具体的なメリットとしては、グッズや商品券等の景品への交換や、航空会社のマイレージ移行といったゴール(景品交換)を見せることで、ポイント付与時と景品交換時にメリットを感じさせることができます。

 

あらかじめポイントサービスの分を載せておいて、それをキックバックしてお得感を演出するという商売上のテクニックであるほか、ポイントはサービス間の個人の行動情報の紐付けに必然性を持たせて合法に行うための手段になっています。近年では個人情報、プライバシーに敏感な人が増えてそのままでは情報を得られなくなりました。給与振込口座やクレジットカードの支払い口座を押さえておけば、どれくらい購買力があるかもわかります。企業Aと企業Bでこの人はこういう属性だということを利用し合い営業していきます。

 

ポイントアプリの中には、友達も含めた連絡先(電話帳)の情報を取得していたり、位置情報と通知機能を活用してリアル店舗へプロモーションしたりするものもあります。

 

従来のアポイント、訪問による営業手法がコロナ禍で忌避されるようになってきており、アフターコロナへの布石としてポイントサービスを普及されて囲い込もうという戦略が見え隠れしています。

 

家族割で囲い込みを強化してきた通信事業者やEC事業者など各社が同様のポイントサービスを繰り広げていますが、企業グループや提携先を含めた幅広い業種が連携していて、家族、生活の各シーンに入り込んできているのが巧妙なところです。

 

例えば三井住友銀行と三井住友カードで貯まるSMBCグループ共通のポイント「Vポイント」は、インターネットを使ったダイレクトバンキングでSMBCポイントパックの契約が必要で、ショッピングや店頭利用については、スマートフォン用のVポイントアプリが必要です。

 

 

ポイント付与の例

取引ポイントの例

https://www.smbc.co.jp/kojin/sougou/point-pack/howto/ より

 

振込やATM利用、ショッピングの利用時には1回限りのポイント付与なのは仕方がありませんが、投資信託や外貨が信託手数料や売買手数料に比べてポイントが少なく、しかも1回限りなのは顧客のメリットが薄いです。

 

顧客視点で見た場合、顧客にポイントという目先の利益で誘導するのは住友グループの「確実を旨とし浮利に趨(はし)らず」、すなわち、目先の利益を追わず、信用を重んじ確実を旨とする経営姿勢とは、私は合っていない部分があるように感じます。
https://www.sumitomo.gr.jp/committee/principles/

 

ほとんどのポイントサービスに共通して言えることですが、率にしたら非常に僅かで、かつ、1度しかもらえないポイントで自らの行動を変えさせられるのは得策ではありません。私はメリット・デメリットを自らの頭で考え、本当に必要なものを選択して、行動の自由を制約されないようにしたいと考えています。

 

仕事術 ポイントサービスには目もくれないことに尽きる でした。