半導体不足から液晶パネルも価格上昇 | 特選街情報 NX-Station Blog

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世界的な半導体不足で、GPU、CPUのような高価格帯のパーツだけでなく、汎用の半導体、液晶パネルを駆動させるドライバーICまで品不足が波及してきました。そのため、液晶テレビやPC用の液晶ディスプレイ用のパネルも昨年の春以降連続して値上がり傾向です。

 

じわじわと最安値が切りあがっている感じで、ノートPC用の修理用の液晶パネルも半年ほどで3割近く値上がりしました。24型の液晶ディスプレイ製品は3~5割ほど値上がりしているほか、型番の変更やゲーミング対応の高性能製品への主力をシフトする動きが出ています。製品の部材不足による出荷数の減少から売り上げ減を高付加価値製品でカバーしようという動きです。

 

半導体不足は様々な理由が複合していますが、半導体生産工場の停止、人々の生活スタイルが変わったこと、公共交通機関から自動車移動への回帰、大規模データーセンタの新設・拡張、仕事や勉強のデジタルシフトが進んで機器の需要が旺盛なことなどから、半導体需要が高まったことが挙げられます。

 

この傾向は当面収まる見込みはなく、液晶パネル不足を招いた影響は製品価格の高止まりが続く見込みです。

 

ビジネス向けの液晶ディスプレイはテレワーク需要が堅いものの、オフィス閉鎖・縮小の中古市場への放出で相場はかなり下落しています。個人もビジネスでもPCはノートPC中心で、デスクトップPCのユーザは液晶ディスプレイを保有済みで買い替えるとしてもゲーミング性能の高い製品が好まれるため、ビジネス向けの液晶ディスプレイ単体では買い手が付きにくい状態です。

ノートPCに液晶ディスプレイを接続してマルチモニタにしていない人は試しに中古を買うのにはチャンスかもしれません。